アイスランドの生物

アイスランドの渡り鳥、パフィンの2013年の夏

Gaman að sjá þig aftur! (またあえてうれしいです!)やっぱりパフィンの話題で久しぶりのアイスランド便りを始めましょう

パフィンの営巣 好調の北と不調の南

世界最大のパフィンの営巣地で1000万カップルが飛来する南アイスランドの島、ヴェストマンエイヤルでは、巣穴のうち雛が孵ったのはたった4%で、すべて巣立ってもほんの数百羽であるが、ほぼ絶望と見られる。

ほとんどの巣穴はえさが少なかった7月に放棄されたものと見られる。えさとなるイカナゴの減少で、この島のパフィンの営巣は9年間に渡って失敗している。温暖化の影響なのか、アイスランドの南のほうでは近年えさとなるイカナゴが減少したり、時期がずれたりで、子育てが難しくなっている。

一方北は好調で、北部フィヨルドのある島では今年帰巣率91%という新記録がでている。パフィンは一生にわたって同じパートナーで同じ巣穴に帰ってきて一年に一羽孵化させて子育てをするという。

パフィンは大食漢

Puffin_with_fishパフィンは大食漢だ。体重の5割食べないと正常な機能を維持できない。それが子育ての時には雛にもえさを運ばなければならない。

パフィンは神様のいたずらで、飛行のみならず水中の遊泳を可能にするために、翼が体の割りに小さくて、空を飛ぶのは至難の業。 だから時速80キロの速さで飛び、羽ばたく速度は毎秒300~400回、遠くからでもよくわかる。そりゃカロリーの消耗も激しいしょう。さらにそんな羽だから離着陸が苦手で、巣穴と海を往復する子育てシーズンには、どれほどお腹がすくだろうか。

パフィンは類まれなスイマーで、魚かと思うようなスピードですいすい泳ぐ。だからえさになる魚さえいれば漁は苦ではないようだ。おまけにとても器用で、いっぺんにたくさんの魚をくちばしの間にきれいに並べてはさんで運ぶことができる。通常4匹から20匹だが、64匹運んだという記録がある。

パフィンが伝説の鳥にならないように切に願っている。

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アイスランドにパフィンが戻ってきた?!

今年のアイスランドの海鳥の営巣は失敗したと言われてましたが、うれしいニュースが飛び込んできました。(Iceland Reviewより)

南アイスランドでパフィンの大群shineが目撃されています。Photo_2 

ヴィーク(Vík)のそばのディルホウラエイ岬の営巣地が数千羽というパフィンで真っ黒に埋め尽くされていると地元のツアーガイドが報告している。こんなに夏の遅い時期にこんなに多くのパフィンを見ることは大変めずらしいことである

海辺の崖は全てパフィンで覆い尽くされている。パフィンの大群がそこから飛び海から出てきてそこにかえってきている。まるで真夏のようでこの時期にここでこんなに多くのパフィンを見るのは珍しい。群れが動くのはまるで黒い雲が太陽を横切るように動いているとのこと。

Island_birds2_2 

渡り鳥の行動には驚かされる。通常なら8月半ばにはアイスランドを後にするのだ。立ち去ろうとしたようだが、食糧が戻ったので引き返したのである。ようやく鳥たちに十分なイカナゴが戻ってきたのである。

このへんの漁の水揚げはイカナゴだらけで、パフィンはついに十分な食糧に恵まれ立ち去りたくなくなったのだろう。

ウェストマン諸島のパフィン猟師は島に飛来する若鳥の多さに驚いている。専門家はここ数年パフィンのヒナがほとんど孵っていないと報告しているからである。

地元のパフィン猟師と町の議員はタモ(*1)で数羽のパフィンを捕まえて調査してみたと言う。

10羽中6,7羽は若鳥だということに驚いている。捕らえたパフィンはウェストマン諸島では全面的にパフィン猟は禁止されているので再び放した。

調査によると、ここ数年はパフィンのヒナはほとんど生き残っていなかったため、地元住民はいったいどこから若鳥は来たのだろうと不思議がっている。

生物学者は若鳥が他の地域から来たと言うのはありえない説明ではあるけれど可能性はあるという。

狩猟家も生物学者もヒナにえさのイカナゴを運んでいる成鳥のパフィンはほんのわずかであることは認めている。総じてアイスランドの海鳥の営巣は失敗していると考えられ、特に南と西の海岸線がそうである。

(*1 パフィンは羽が体に比べて小さいので離陸着陸がとても不得意。パフィンを捕まえるにはタモがあればいいのです)

パフィンの営巣の危機についての記事はこちらこちらから。パフィンについての記事はこちらから。

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