アイスランドってどんな国?

2013も男女平等世界一のアイスランド(国際男女格差レポート)

2013年の国際男女格差レポート(The Global Gender Gap Report 2013)が発表され、アイスランドは堂々の5年連続第1位

以下、フィンランド(第2位)、ノルウェー(第3位)、スウェーデン(第4位)と続きます。

アイスランドでは国会議員63名のうち24名が女性。さすが世界で初めて民主主義で女性大統領を選んだ国(その記事はこちら、伝統があります。(しかしながら実質的な政策決定機関は国会で、初めての女性首相はレズビアンだったから、なんと申したらよいか。)

ちなみに日本は105位、お隣韓国は111位、中国は69位。アジアではフィリピンが5位と健闘しています。

これは、経済活動への参加と機会(給与、参加レベル)、教育(初等教育や高等・専門教育への就学(、政治への関与(政策決定機関への参画)、健康と生存(寿命と男女比)の4つの分野における男女間の不平等格差の大きさを測定し、世界人口の93%を代表する136カ国を評価しているもので、2006年から調査が始まりました。

こちらから以下の世界の順位マップが閲覧できます。

Globalgendergapreport2013_iceland_s

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祝『小笠原諸島』『平泉』世界遺産登録とアイスランドの世界遺産

2011年の小笠原諸島平泉がそれぞれ世界自然遺産、文化遺産に登録、おめでとうございますshine。平泉は東北初の文化遺産、震災復興に向け明るいニュースになりましたね!

42の申請のうち12が登録という狭き門を日本から2つという快挙となりました。「東洋のガラパゴス」と称される小笠原諸島、戦乱に疲れた藤原氏が極楽浄土を夢見て建立したと言う平泉、感慨深いものがあります。

さて、アイスランドには2つの世界遺産があります。シングベトリル(Þingvellir←Þはthと置き換え可国立公園スルツエ(Surtsey=スルトゥル島)です。

Worldhelitage_is

シングベトリルは2004年に世界文化遺産として、登録されました。

Thingvellir_whここは930年に世界初の民主議会アルシンギ(Alþingi)が始まった場所です。この議会は1798年キリスト教教区制度が導入されるまで続きました。
年に1度、アイスランド全土の代表者が集まり、キャンプを張って2週間以上にわたり野外議会が開催され、自由民の間で法律を定め紛争を解決する裁判などがおこなわれていました。
アルシンギはアイスランド国会の名称となっていますがアイスランド国民にとって深い歴史的で象徴的な結びつきがあります。ノルウェー王の圧制を逃れ自由を求めた人々の民主主義による自治への憧れが結実し、今も全員参加の精神の国民会議のルーツになっているのでしょう。

地勢的には地球の割れ目ギャウのそそり立つ岩の壁が天然の音響装置となり、豊かな湧き水と湖が多くの人々の滞在を可能にしていました。この国立公園は現在居住者はありません。保全への取り組みは完璧ですね。

スルツエイは2008年に世界自然遺産として登録。Surtsey1964

アイスランドの南海岸から約32キロ、1963年から1967年に起こった海底火山の噴火によって形成された新たな島です。その誕生以来保護され人間の干渉をうけないスルツエイは新たな土地への生物の住み着き過程の研究に「生きた実験室」としてユニークで長期的な情報を提供しています。

1964年、種子が海流によって運ばれ、カビ、細菌および真菌の出現を発見。さらに1965年には維管束植物(コケ類、菌類を除いた陸上植物)が初めて観察され、それは最初の10 年間で10種までに。 2004年までには60種類を数え、そのほか蘚苔類75種、地衣類71種、菌類24種を数えました。鳥類は89種の飛来が記録され、15種がこの島で繁殖しているの目撃されています。141ヘクタールの島はまた、無脊椎動物335種の住処でもあります。

自然の世界遺産指定で地域的に保全は進むことでしょう。しかし、アイスランドのパフィンやキョクアジサシ(極アジサシ)などの海鳥は、海水温の上昇などが影響をうける食糧の小魚の生態をも守る地球規模の保全が不可欠。

地球がはぐくむ美しく調和した自然の尊さに、人々が目覚めなおすユネスコ世界遺産選定であってほしいものです。

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世界一平和な国、アイスランド(Global Peace Index 2011)

活発な火山活動にも関わらず、経済平和研究所(Institute for Economics and Peace)はアイスランドを2011年の世界一平和な国とランク付けしました。(2011.5.27発表)

発表された世界平和指数(Global Peace Index)は毎年計算され、G8サミット開催に合わせて発表しています。

Globalpeaceindex2011

アイスランドは2008年の銀行破たんの前まではトップを飾っていましたが、なべやフライパンをたたき鳴らして蜂起した「なべかま革命」が起きて政府が倒れたのを受けて4位に転落していました。

アイスランドの後には、ニュージーランド、日本、デンマーク、チェコ、おオーストリア、フィンランド、カナダ、ノルウェー、スロベニアが続いています。

反対に北朝鮮、アフガニスタン、スーダン、イラク、ソマリアは最も平和ではない国にランクされています。

平和指数の計算は23の項目に基づいて行われ、軍事費から犯罪率、隣国との紛争などもすべて計算されるとのこと。

Icesave問題はあまり問題にならなかったみたいですね。

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アイスランドの魂の詩人、ハトルグリームル・ピエトルソン

ハトルグリームル・ピエトルソン(Hallgrímur Pétursson (1614-1674)はアイスランド国民からもっとも慕われている17世紀の牧師であり詩人です。その知られていない作品がスウェーデンの古い写本の中から発見されたと言うことでニュースになっていた。

レイキャビクを訪れたら誰でも目にするあの強烈に目立つロケットのような丘の上の教会、ハトルグリムスキルキャ(Hallgrímskirkja)が、この方の名前にちなんで命名されたことを知れば、どのくらい愛されているのかよくわかる。070830hallgch

ハトルグリームルを有名にしているのは「受難の歌」(Passíusálmar ーう さぉるまる、英語でHymns of Passionという50篇からなる聖歌で、彼が牧師在職中の1656年から1659年にキリストのゲッセマネの園から墓に葬られるまでの道行きを瞑想しながら詠ったもの。

アイスランド文学の歴史には2つの頂点があるといわれ、一つはニャルスサーガ(Njáll’s Saga)でもう一つがこの「受難の歌」。

アイスランドは話し合いによってキリスト教に改宗した歴史があり、したがって改宗につきものの流血事件もなかった(カソリックからルーテル教会に改宗したときは司教親子が処刑された経緯はあったが)。だからなのか、礼拝の参加者は信徒の10%ほど。熱い信仰の覚醒がないのが熱心なクリスチャンたちの嘆きとなっているようだ。

しかし、イースターをまえにした聖金曜日(Föstudagurinn langi)にはこの「受難の歌」がささげられ、それを聞きに多くのアイスランド人が教会に集う。

歌といってもメロディーもオルガンの伴奏があるわけではない。引導者がこの歌を朗詠するのを会衆はひたすら耳を傾けて聞いているというのである。そして人々はこの歌を通して主の前に頭を垂れ、主の痛みをわが痛みとして、信仰をささげる----

Hall_pass「我が魂、心、思いよ、そしてわが内に見る全てのものよ、蘇れ。主よ、来たりて我を、わが言葉を汝がものとし、主の驚くべき受難を知らしめよ!」“Arise my soul, my heart, my mind, and all that I within me find; Come help me, tongue, my Lord to own and make His wondrous passion known!”----これは「受難の歌」の最初の一節である。 (英語からの翻訳は私の責任でございます)

不謹慎な言い方だが、とってもまじめで悲しい作品なのである。最後の一節は分かれて「Death’s Uncertain Hour(死の不確かな時間)」というお葬式に欠かせない歌となっているというし・・・。

楽しい楽しいクリスマスににわかにクリスチャンが増えるのは日本もそうだから良くわかる。しかし海外ではそれほど知られてはいないというこの「受難の歌」に、聖金曜日の教会が人で埋まり、半旗でキリストに哀悼の意をささげる、というのは、ハトルグリームルの作品へのアイスランド人の強烈な愛情と、彼らの愛国心によるものかもしれない。彼のアイスランド人の信仰の形成への貢献は大きい。

嗚呼、アイスランド人!

(参照:Iceland Review 2011.4.25

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アイスランドに夏が来た~Harpa(ハルパ)レイキャビクコンサートホール&国際会議場オープン! 

Harpa 2011年5月4日、レイキャビクの港に待望のコンサートホール(*)がオープン、アイスランド交響楽団の杮落としの公演に1800名の大ホールEldborg(=火の都市)は完成を祝う観衆でいっぱいになりました。shine

建設が始まったのは2007年1月12日。嗚呼、輝かしいバブリーなアイスランドの黄金時代よ!斬新なデザインのコンサートホールと国際会議場に周辺にホテルやショッピングモールなどを配し、海外からの利用を見込んだ複合施設としてアイスランドの夢を乗せ、2009年完成を目指して建設が進められていました。(この複合施設には破綻したランズバンキの本社が入る予定でしたthink

1reykjavikhall             2007年に公表されていた完成予想図

しかし金融危機で失速、一時は建設を継続するか断念するか揺れました。結局計画縮小で進められ、現在のホールの完成を見ました。

ホールの名称「Harpa(ぱるぱ)」は市民から公募され、応募総数4166の中の55人が推薦した名前。最終選考はもっとも応募数が多かった名前のトップ5の中から当時(2009年12月)の教育文化大臣Katrín Jakobsdóttirとレイキャビク市長Hanna Birna Kristjánsdóttirが決定。お二人とも女性だったんですね。

Harpa(はるぱ)アイスランドでは女の子の名前であり、妖精の代表的名前で(日本で犬といえばポチ、猫と言えばタマと同じかな・・・)アイスランド語で楽器のハープのことですが、なによりもアイスランドの古い暦で最初の夏の月の名前でもあります。このハルパの響きがアイスランドの希望を映したのかもしれませんねぇ。

ところでアイスランドは暦の上ではもう夏!

夏の月「Harpa」の最初の日は「夏の最初の日」としてアイスランドの祝日になっています。夏の最初の日は古いアイスランドの暦では4月の19日から25日の間の木曜日に祝うことになっていて、今年2011年はちょうどイースターの金曜日と同じ4月21日でした。

文化的に(?)夏と冬しかないアイスランドではどれほどこの日がうれしいでしょうか。といっても「春は名のみの」よろしく、けっこう寒くて、言い伝えではこの「夏の最初の日」の前夜に氷が張る(夏と冬が「一緒に凍る」)とよい夏が来ると言われます。

おめでたい日ですから、プレゼントを交換したりご馳走を食べたり、愛を告白したり、集まってサガを読み合わせたり。かつてはクリスマスイブよりも派手にお祝いしたようで、18世紀に支配していたデンマーク当局から禁止されるまで、この異教の祝日にミサまで行っていたようです。もともとキリスト教の裏でこっそり(堂々と?)古い信仰を守ってきた異教のアイスランド(言っちゃった!)、この夏の訪れに対する思い入れは篤いですね。

改めまして、Gleiðilegt sumar!(ぐいでぃれぐと ーまる=夏の最初の日の挨拶)

*ホールの正式名称はHarpa Reykjavík Concert Hall and Conference Centre (アイスランド語ではHarpa Tónlistar- og ráðstefnuhúsið í Reykjavík) アイスランド交響楽団とアイスランド歌劇団のホームとなります。

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アイスランドの復活祭(イースター)

Paskalilja_2 復活祭(イースター)はキリスト教の国ではクリスマスをしのぐお祝いのシーズンで、日本のゴールデンウィークにも匹敵するホリデーシーズンです。
アイスランドはキリスト教が国教になっている国で、国教会(Þjóðkirkjan しょうずるきゃん)は福音ルーテル教会(Evangelical Lutheran Church of Iceland)です。1000年前にキリスト教を受け入れ、1550年には帰属先のデンマークによって新教のルーテル教会に改宗、現在に至っています。
復活祭は「春分の日の後の最初の満月の次の日曜日」なので、年によってお祝いする日が違います。2011年の復活祭までの記事を追ってアイスランドの復活祭に触れ、多くの日本人には馴染みのないキリスト教のアイスランドを眺めてみました。

4月21日(木)Skírdagur:Maundy Thursday(洗足木曜日)
この日はイエス・キリストが弟子と共に過ごした最後の晩餐を行った日。また英語の辞書ではMaundy Thursdayはイエス様が弟子の足を洗った(身分の高いものが低い人の足を洗う)ことを記念する日。イエスは次の日に十字架にかかることになります。この日は祝日になります。

アイスランドでは14歳で洗礼を受けることになるが、この日に受ける子どもたちは多い。一番きれいな服を着て、洗礼を受けた後は家族や友達とパーティーを行い、プレゼントがもらえます。

4月22日(金)Föstudagurinn langi("Long Friday") :Good Friday(聖金曜日)
この日はイエス様の十字架の日であり、弔いの日です。教会の暦ではもっとも悲しい日であり、反旗が掲げられ、多くの人々が教会に行きます。人々は楽しむことを控え、クラブなどは正式にこの日が終わる真夜中過ぎまで開店しません。国教会のウェブサイトでは、この日クリスチャンは自分の信仰を反省し、祈りなさいとしています。「おしゃべりを控え、もっと祈りなさい。Good Fridayはイースターを主の復活の栄光の中にお迎えするために通る道である。」と古い教会の本には書いてあります。
祝日になります。

4月24日(日)Páskadagur("Easter Day"):Easter Sunday(復活祭)
復活祭の日曜日はキリストの復活の日で、キリスト教でもっとも重要な祝祭。アイスランドではローストミートやラム肉を夕食に楽しみ、チョコレートのイースターエッグを楽しみます。アイスランドは春のお祝いの日でもあります。この日曜日、人々は家をイースターのために飾りつけ、花瓶に枝やラッパスイセンを生けます。子どもたちは色を塗った卵やにわとりを色紙やウールで作って飾ります。飾りはイースターカラーの緑と黄色を基調にします。ちなみにラッパスイセンはアイスランド語でpáskalilja(ぱすかりや。直訳するとイースターのユリ。どこにいっても鮮やかなラッパスイセンがイースターをお祝いしています。

4月25日(月)Annar í páskum ("The second day of Easter") 復活祭2日目
この日もキリストの復活を祝う日。復活祭のお祝いの最後の祝日となり、教会に行く人もいますが、多くの人は家でリラックスして過ごしたり、アウトドアを楽しんだり、ご馳走の残り物を食べてのんびりすごし、で翌日から始まる仕事や学校のための充電の日にしています。

Paskaegg ところで、イースターといえばうさぎと卵、ドイツなどでは大小さまざまなうさぎの形のチョコレートが売ってましたねぇ。多産の象徴なんだそうです。アイスランドではもっぱら大きな卵のチョコレートで中にちいさなキャンディーや、ヌガーが入ったチョコボールが詰まっていてちょっとしたお楽しみ。写真はお菓子メーカーNói Síríusのイースターエッグ。てっぺんにふわふわのひよこがついているのですが(けっこう不細工)飾りのひよこまで入れると高さ20~30センチくらいあります。

これには悲しい思い出があり、このチョコボールで歯の詰め物が取れてアイスランドの歯医者初体験をしたことがあります。保険が利かないので詰め物1箇所1500円也(1995年当時・・・)。

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アイスランド・シープドッグ~朗らかで忠実なアイスランドの犬

今年のアイスランドは寒いらしいけれど、日本も雪と噴火と、心からお見舞い申し上げます。

アイスランドの火山については、エイヤフィヤトル氷河火山は終息宣言が出たようだけど、いつどこかで噴火してもおかしくないと人々は普通に思っているようです。そうそう、先月も火山が噴火したらしくて、川が解けた氷河であふれたとのことです。

Islenskurfundur_sさて今日はアイスランド固有の血統、アイスランドシープドッグ(Íslenskur fjárhundur のお話です。種でもないのにcanis islandicusと学名がついています。

1年前の2010年2月に、アイスランドシープドッグがセラピー犬として病院を訪問して戦地で心と体を病んだ患者さんを元気にしている、というアメリカのテレビ番組の心温まるニュースがIcelandReviewに掲載されました。
Angelthor_therapy_dogs  セラピー犬のエンジェルとソール

アイスランド・シープドッグの公式サイトでは、この犬は自尊心と卓越した判断力をもち、困難な仕事をやり遂げる能力を持つ忍耐強い犬。アイスランドの地形では羊が迷子になりやすいので、アイスランドの牧羊犬の仕事は迷子の羊を群れに返すこと。そのため、どんな状況でも自分の力で判断して解決する能力が備わっているとのこと。

とても愛すべきなのはその性格で、朗らかで忠実で家族のそばにいることを好み、主人が行くところはどこでもついて行きます。他の使役犬とは違い、家に入るとおとなしくなり、主人の足元に横たわってうれしそうにしているとのこと。
Akranes_dogfriends_s       アクラネスのお友達とその愛犬

アイスランドシープドッグは、外見よりもその気質や能力をもって繁殖させているとのことで、プードルやチワワやダックスなどの人気の犬種のように「これぞアイスランドの犬」という外見上の共通性がないのにびっくり。え?これもアイスランドシープドッグ。まあいい。ここでも中身重視のアイスランド人気質が見え隠れして面白い。
Icelandissheepdogassociation_of_a_2 USAアイスランドシープドッグHPのバーナー。いや~ん かわいいheart01

Appare_nonni アイスランドの童話作家ノンニことヨーン・スウェンソンのある物語では、フィデルという犬が登場し、これからノンニの身に起こる危険を察知して無言の忠告をし、聞いてもらえないとわかると仕方なくついて行ってご主人とともに雪道を踏み外してクレバスに閉じ込められてしまいます。

最後までノンニを見守り続け重要な役割を果たしていたフィデルも忠実なアイスランドの犬だったんですねぇ~。

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<永久保存版>アイスランドの正しい年末年始の過ごし方

2011年が明けました。日本のお正月は1月11日の鏡開きで終わった感がありますが、私的にはこれを書かないうちに年末年始が終わらないので、ためておいたアイスランドの年末年始の風物詩とグルメ特集です。

アイスランドの年末年始は12月12日からアイスランドの13人のサンタといわれるヨーラスベイナル(クリスマスの13人衆)が山から下りてきて、24日に勢ぞろいし、25日から一人ずつ山に帰って行き、最後の一人が帰るのが1月6日ということで、1月6日に正式にホリデーシーズン(年末年始のお祭り)の終わりとなります。このころのもっともポピュラーな年末年始の過ごし方を復習してみました。Shine_gwindow

12月11日 
寝る前に窓辺に靴を置いておく日。

12月12日 
アイスランドではこの日からクリスマスイブにかけて13人のサンタが1人ずつ町にやってきて、朝子供の素行の良し悪しに応じてプレゼントまたはジャガイモを靴に入れていきます。やってくるサンタは毎日決まっていて、決まったいたずらをします。(詳しい説明はこちらこちら

Laufabraud_photoクリスマスまでにリーフブレッド(laufabrauð)(写真)という小麦粉を向こうが見えるほど薄く丸く伸ばしてナイフで模様を入れた揚げパンをたくさん、一家総出で作ります。 

12月23日 
聖ソルラオクルの日(Þorláksmessudagur) 1193年に他界したカソリック司祭で1985年にアイスランドの守護聖人として法王に認められたソルラオクル(Þorlákur Þórhallsson)の命日。
12月23日のご馳走(?)熟成エイを食べる。住宅地が熟成(腐った)エイのアンモニア臭で満たされる。エイは茹で、茹でたジャガイモと一緒に羊の背油またはバターをかけていただきます
買い物がまだ終わらないところはクリスマスショッピングの仕上げをする。夜11時までお店が開いているのでご飯を食べてから出かけても安心。目抜き通りでは聖歌隊やブラスバンドが辻に立ってクリスマスキャロルの演奏をし、クリスマスの雰囲気を演出。だいたいすっごく寒い。

12月24日 クリスマスイブ
ランチはライスプディングミルクでご飯を甘く煮てシナモンをかけていただく。アーモンドを一個隠して、アーモンドが自分の器に入っていた人はラッキー。
シーツをきれいなものと取替え、ゆっくりとお風呂に入り、ドレスアップします。アイスランドのクリスマスは12月24日の夜6時に始まります。その前に亡くなった方を訪ねてお墓参りをしてキャンドルをともし、敬虔なクリスチャンは(急に敬虔なクリスチャンが増えるのだが)教会でミサに参加してクリスマスを迎えます。
クリスマスディナーは燻製豚。(貧しかったころは雷鳥が伝統でしたが)。モルトという茶色の麦芽ソーダをオレンジソーダで割ったクリスマスドリンクJólaöl(ヨーラ オル)を飲みます。
How_to_make_jolaol_2 Jólaöl このごろではすでにミックスされたドリンクが出ているようです

ご馳走のあとはツリーの下に集めておいたプレゼントを開き、クリスマスカードをあけます。
アイスランドではよく本をクリスマスのプレゼントに贈ります。新しい本を手にさっぱりしたベッドに滑り込む、いいですねぇ。

12月25日 クリスマス
日本のお正月のように親戚が一堂に会し、お昼を食べます。リーフブレッド(laufbrauð ろいふぁ ぶろいず)ハンギキョット(燻製ラム肉)をいただきます。

12月26日 
ゆったりと残り物を食べて昼を過ごし、夜はお魚料理のような軽い食事を取ります。

12月27日 
平日なら何事もなかったかのように大人たちは仕事に出かけます。

12月31日 ニューイヤーイブ
焚き火を炊いていらなくなった椅子などを燃やし1年の厄払いをします。この焚き火にはエルフやトロールやクリスマスのサンタも参加することがありますが、間違えてもエルフやトロールについていかないように。
ディナーはクリスマスイブのように燻製豚や雷鳥などを家族や親戚が集まって食べ、その後は国民のほとんどが、1年を振り返るコメディーショー「Áramótaskaupið(あうら もうたすこいぴず)」でテレビの前に釘付けになります。

1986 1986年の番組はレーガンゴルバチョフ会談が行われた建物から始まる

地元消防団(ボランティアの捜査救助隊)が売る花火を買っておいて夜を待ち、そして真夜中の0時と同時に町中いたるところで花火が上がり、大人はシャンパンで乾杯します。
ちなみにアイスランド語で乾杯は「Skál (スカォル)!」
真夜中過ぎると若者は家を出て友達に会って飲み歩いたりパーティをしたりします。

1月1日 
たいてい昼ごろまでごろごろしています。夜は家族で食べることが多く軽めのサーモンなどをいただきます。

1月3日 
楽しかったクリスマス休暇はおしまい。仕事に出かけます。

1月6日 
クリスマスの公式的最終日。Threttándinn(十三日目)というこの日は最後のサンタが山に帰っていきます。この日も焚き火をしてクリスマスシーズンの終わりを惜しみます。
この日は大晦日同様に超常現象が起こる日として知られていて、エルフやトロールなどが出没し、牛がしゃべったり、時にはあざらしが皮を脱いで陸を歩き回ります。あまり関わらないほうが身のためだといわれています。気がふれたり別の世界に連れて行かれたりしますので。

今年も始まりました。
皆様にとって幸多き一年となりますように。

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新年おめでとう(Gleðlegt Nýtt Ár!)

アイスランドにもまもなく新年が訪れます。日本より8時間遅く。0時とともに花火が方々で派手に上がりとってもにぎやかです。数日前のIceland Reviewで、「アイスランド人は田舎のコッテージで過ごす人も多い。・・・ここでは打ち上げたロケット花火を最後まで見届けることができる・・・。」という記事があったけど、振り返るととっても気になる。

これってロケット花火の行方がわからなくても、人々は勝手に花火を上げているということなのかしら? 確かにアイスランドは自己責任の考えはとてもしっかりしてますからねぇ。(柵のない滝つぼとか火傷するゲイシル間欠泉地帯とか噴火したてのハイキングコースとか)心配しなくてよいでしょう。

この花火はICE-SAR(アイスランド捜索救助隊)によって販売されていて、ここの重要な経済活動になっているとか。一番よく売れる花火セットは7000クローナ(約5000円くらい)から15000クローナ(約11000円くらい)のもので、これより安いものも高いものもあるそうです。

やっぱりこのICE-SAR、ほんとうにボランティアでやってるんですねぇ。今年はハイチで活躍もしました!支援したい方はまだ間に合いますからどうぞお求めください。

それでは除夜の鐘を聞きながら、アイスランドの派手な年越しに思いをはせ・・・新年おめでとう!Gleðlegt Nýtt Ár! (クレーディレグッ ニーッタウル)

2011_newyear_paffinthingve      我が家の酉年の年賀状でしたが・・・

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羊の駆り集め、アイスランド全土で始まる

毎年9月最初の週末から10月の最初の週末まで、年に一度の羊の駆り集め(Réttirリエッティルがアイスランド全土で行われます。

アイスランドでは春に子羊が生まれると、牧場主は羊の群れを山に追いたて放牧し、そこで羊たちを野生動物のようにひと夏を過ごさせます。

そして秋になると近隣の牧場主が羊飼いを集めてチームを作り、馬に乗って山に向かい羊を集めます。群れから離れ岩陰やクレバスに隠れたり、山の斜面に取り残されたりしている羊もいるので、集めるのには丸一日がかり。羊たちがふもとに集まってくるとまとめて柵に追い込み、翌日は家族総出で自分たちの羊にまたがったり引っ張ったりして、各農場ごとの柵に羊を分類します。その様子は昨今は観光の目玉にもなっているとのことです。

Roundup     アイスランド大使館ご提供の写真集より

アイスランドの羊は入植以来隔離されたため、他の様々な家畜と同様にアイスランド独特の種となり、現在保護されています。アイスランド・シープドッグも耳が尖って尻尾がくるんと丸まったアイスランド固有の種。そのお話はまた後の機会に。

さて、羊は集められると品定めをされ、繁殖の為に残すものと、食肉加工するものに分類されます。ほとんどのものは食肉加工に。肉はロースト、ホットドッグ、ラムチョップ、スープ用肉、フィレ、hangikjötハンギキョット(燻製ラム肉)、sláturスラウトゥル(レバーやブラッドソーセージ)、sviðスヴィズ(羊頭の炙り)に加工され、アイスランドのご馳走となります。

このシーズンはみぞれが降ったりブリザードになったりすることもあり、いつもの年は駆り集めはけして楽な作業ではありません。でも今年は温かく天候にも恵まれ順調に進んでいるとのことです。

Sheep        一家総出の一大イベント。9月の週末のシャッターチャンス

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