グルメ・クッキング

<永久保存版>アイスランドの正しい年末年始の過ごし方

2011年が明けました。日本のお正月は1月11日の鏡開きで終わった感がありますが、私的にはこれを書かないうちに年末年始が終わらないので、ためておいたアイスランドの年末年始の風物詩とグルメ特集です。

アイスランドの年末年始は12月12日からアイスランドの13人のサンタといわれるヨーラスベイナル(クリスマスの13人衆)が山から下りてきて、24日に勢ぞろいし、25日から一人ずつ山に帰って行き、最後の一人が帰るのが1月6日ということで、1月6日に正式にホリデーシーズン(年末年始のお祭り)の終わりとなります。このころのもっともポピュラーな年末年始の過ごし方を復習してみました。Shine_gwindow

12月11日 
寝る前に窓辺に靴を置いておく日。

12月12日 
アイスランドではこの日からクリスマスイブにかけて13人のサンタが1人ずつ町にやってきて、朝子供の素行の良し悪しに応じてプレゼントまたはジャガイモを靴に入れていきます。やってくるサンタは毎日決まっていて、決まったいたずらをします。(詳しい説明はこちらこちら

Laufabraud_photoクリスマスまでにリーフブレッド(laufabrauð)(写真)という小麦粉を向こうが見えるほど薄く丸く伸ばしてナイフで模様を入れた揚げパンをたくさん、一家総出で作ります。 

12月23日 
聖ソルラオクルの日(Þorláksmessudagur) 1193年に他界したカソリック司祭で1985年にアイスランドの守護聖人として法王に認められたソルラオクル(Þorlákur Þórhallsson)の命日。
12月23日のご馳走(?)熟成エイを食べる。住宅地が熟成(腐った)エイのアンモニア臭で満たされる。エイは茹で、茹でたジャガイモと一緒に羊の背油またはバターをかけていただきます
買い物がまだ終わらないところはクリスマスショッピングの仕上げをする。夜11時までお店が開いているのでご飯を食べてから出かけても安心。目抜き通りでは聖歌隊やブラスバンドが辻に立ってクリスマスキャロルの演奏をし、クリスマスの雰囲気を演出。だいたいすっごく寒い。

12月24日 クリスマスイブ
ランチはライスプディングミルクでご飯を甘く煮てシナモンをかけていただく。アーモンドを一個隠して、アーモンドが自分の器に入っていた人はラッキー。
シーツをきれいなものと取替え、ゆっくりとお風呂に入り、ドレスアップします。アイスランドのクリスマスは12月24日の夜6時に始まります。その前に亡くなった方を訪ねてお墓参りをしてキャンドルをともし、敬虔なクリスチャンは(急に敬虔なクリスチャンが増えるのだが)教会でミサに参加してクリスマスを迎えます。
クリスマスディナーは燻製豚。(貧しかったころは雷鳥が伝統でしたが)。モルトという茶色の麦芽ソーダをオレンジソーダで割ったクリスマスドリンクJólaöl(ヨーラ オル)を飲みます。
How_to_make_jolaol_2 Jólaöl このごろではすでにミックスされたドリンクが出ているようです

ご馳走のあとはツリーの下に集めておいたプレゼントを開き、クリスマスカードをあけます。
アイスランドではよく本をクリスマスのプレゼントに贈ります。新しい本を手にさっぱりしたベッドに滑り込む、いいですねぇ。

12月25日 クリスマス
日本のお正月のように親戚が一堂に会し、お昼を食べます。リーフブレッド(laufbrauð ろいふぁ ぶろいず)ハンギキョット(燻製ラム肉)をいただきます。

12月26日 
ゆったりと残り物を食べて昼を過ごし、夜はお魚料理のような軽い食事を取ります。

12月27日 
平日なら何事もなかったかのように大人たちは仕事に出かけます。

12月31日 ニューイヤーイブ
焚き火を炊いていらなくなった椅子などを燃やし1年の厄払いをします。この焚き火にはエルフやトロールやクリスマスのサンタも参加することがありますが、間違えてもエルフやトロールについていかないように。
ディナーはクリスマスイブのように燻製豚や雷鳥などを家族や親戚が集まって食べ、その後は国民のほとんどが、1年を振り返るコメディーショー「Áramótaskaupið(あうら もうたすこいぴず)」でテレビの前に釘付けになります。

1986 1986年の番組はレーガンゴルバチョフ会談が行われた建物から始まる

地元消防団(ボランティアの捜査救助隊)が売る花火を買っておいて夜を待ち、そして真夜中の0時と同時に町中いたるところで花火が上がり、大人はシャンパンで乾杯します。
ちなみにアイスランド語で乾杯は「Skál (スカォル)!」
真夜中過ぎると若者は家を出て友達に会って飲み歩いたりパーティをしたりします。

1月1日 
たいてい昼ごろまでごろごろしています。夜は家族で食べることが多く軽めのサーモンなどをいただきます。

1月3日 
楽しかったクリスマス休暇はおしまい。仕事に出かけます。

1月6日 
クリスマスの公式的最終日。Threttándinn(十三日目)というこの日は最後のサンタが山に帰っていきます。この日も焚き火をしてクリスマスシーズンの終わりを惜しみます。
この日は大晦日同様に超常現象が起こる日として知られていて、エルフやトロールなどが出没し、牛がしゃべったり、時にはあざらしが皮を脱いで陸を歩き回ります。あまり関わらないほうが身のためだといわれています。気がふれたり別の世界に連れて行かれたりしますので。

今年も始まりました。
皆様にとって幸多き一年となりますように。

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アイスランドのB級グルメ~ピルサ(pylsa) アイスランドホットドッグ

先の全国ご当地グルメの祭典B1グランプリでは「甲府鶏もつ煮」が優勝しました。アイスランドと関係ないって?私もそう思ってました。

大会初日で1位になったこの甲府鶏もつ煮をゲットすべく、2日目は朝の9時過ぎから行列に並び、あまりの暑さで遠のく意識の中で、「アイスランド人は内臓好きだから、鶏のもつ煮はうけるかもしれない!」との天啓が下りたのでした。

Photo                甲府鶏もつ煮

ほんとうにうけるかどうかは社会実験をしてみないとわかりませんが、とにかくアイスランド人の内臓好きとリンクしてわたしがとても元気になったのは事実。いろいろ思い巡らせたんですねぇ。

アイスランドのB級グルメはなんだでしょう?「B級グルメ」と称すべきか悩みはありますが、国民的B級グルメと言えば、やっぱりこれ。

ホットドッグ=Pylsa(ピルサ

家族が集まって、友人たちと、パーティーで、バーベキューで、老いも若きも大好きなホットドッグ。アイスランドではホットドッグを「Pylsa(ピルサ(1個のとき)」 または「Pylsur(ピルスル(2個以上)」と呼びます。ブランド名といっていいでしょう。あまりにも生活に密着しすぎ手軽すぎてB級グルメだぞ、と言えるのかとためらいもありましたが、よく調べてみるとなるほど!

Bæjarins beztu pylsur(バイヤリン ベスタ ピルスル=町で一番のホットドッグ)というレイキャビクのダウンタウンにあるホットドッグスタンドは2006年に英紙The Guardian で「ヨーロッパで2番目に美味しいファストフードショップ」にノミネートされたshineと言われます。このお店、創業は1973年、ビル・クリントンが食したということでも有名。

Baejarins_bezta

アイスランド製のソーセージには牛や豚ではなく(以外にも?)アイスランドが誇る美味しい羊肉が使われています。それが独特の香りとたまらぬ魅力をかもしているのかもしれません。

アイスランドのホットドッグの基本は、直径1.5cmほどの温めたソーセージ細長いパンにはさみ、ケチャップスイートマスタードフライドオニオン生オニオン、それにレモラーディ(remolaði)という白いソースとサウザンアイランドのようなピンクのソースをトッピングしてくれます。もちろん、カスタマイズはOK。この個性を主張できるところもアイスランド人に愛されているポイントかも。

この調味料はどれも辛さも塩分もほんとにまろやか。ケチャップ以外はほとんど主張していません。アイスランド人が辛いの苦手傾向にあるので納得ですが、この非常に微妙な味の違いを分けるというアイスランド人の味覚はたいしたもの。フライドオニオンのさくっとした食感とソーセージのぷりっと柔らかい歯ざわり、そしてその特徴のある風味とと生たまねぎの香りがマッチし、調味料の柔らかな味わいに引き立てられ、忘れられないアイスランドのホットドッグを生み出しているのです。

注文のときは個数とカスタマイズをお伝えください。「一つ(ホットドッグを一つ)、全部トッピングして」欲しいときは「eina(pylsa) með öllu(エイナ(ピルス)メズ オッル)」とオーダーすればよいのです。

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アイスランドの「真冬のごちそう」シーズン到来

アイスランドの古いカレンダーのÞorri(Thorriソッリ)という月は1月19日から26日の金曜日から始まります。これは昔の王様(冬の王様といわれ、雪を降らせるために供え物をしたと、アイスランド人の友人は言っていたが、ほんとかなぁ)にちなんだ名前で、この時期にはソッリのごちそうパーティーÞorrablót ソーラブロウト)がレストランや家庭で催され、伝統的な食べ物が振舞われます。

Thorri1_2 主なものは、ラム肉の燻製(Hangikjötハンギキョット)熟成サメ肉(Hákarlハウカッ)干し魚(Harðfiskurハルズフィスクル)ブラッドソーセージ(blódmörブロウドムル)レバーソーセージ(lifrapylsaリブラピルサ)羊の頭ゼリー(sviðasultaスヴィザスルタ)羊の茹で頭(sviðスヴィズ)羊の睾丸の乳清漬け(Hrútspungarフルーツスプンガル)をはじめとする様々な酢漬け肉、などなど。これに伝統のライ麦パンケーキ(flatkakaフラートゥカーカ)を添え、アイスランドウォッカ(Brennivínブレッニヴィーン)で飲み下す・・・。

聞いただけで、いかにアイスランドを愛しているかの踏み絵(thunder)になるようなごちそうshineです。でも当のアイスランド人でさえも、あれはちょっと・・・と本音がぽろり。愛着の裏返しなのかもしれませんねcoldsweats01

これらの料理の多くはもともと、秋に羊の食肉処理(解体)を行うときに、羊のどんな部位も無駄にしないで食すという、とってもエコロジーな動機から生み出された畜産加工品なのです。

時期になるとスーパーマーケットでは食材が売られ、冷凍コーナーに並んでいた安らかに眠るような羊の顔(羊の茹で頭)が忘れられません。私は残念ながらソーラブロウトは体験したことがありませんがいくつかの伝統料理を味わったことがあります。ブラッドソーセージ(血のソーセージ)はちょっとグロでしたが、羊の頭ゼリー(脳みそや肉の乳清漬けゼラチン寄せ)は悪くなかったですよ。ハンギキョット(燻製ラム肉)のスライスはバターを塗ったライ麦パンケーキと絶妙なコンビネーションであの臭さが忘れられませんshine

このThorriの月が始まる日は「夫の日bóndadagur(もともと農民の日の意)」で、今年は1月22日。この日は夫やボーイフレンドが妻やガールフレンドに大切してもらえる日。奥さんが朝ごはんをご主人の枕元まで持っていくサービスをしたりします。奥さんやガールフレンドは何かに花を添えてプレゼントするので、花屋の売り上げが50%アップするそうです。

古いカレンダーの翌月(Góa)の始まり(2月18日から25日の日曜日、今年は2月21日)は「女性の日konudagur」。妻またはガールフレンドに大きな花束を贈ろうとする男性たちのおかげで、花屋はさらに倍の売上があるそうです。これらは日本のバレンタインデー同様、花屋さんが震源地の新しい習慣のようですが。でも、相方を大切にする日、というのは微笑ましいですね。今度はご主人が奥さんの枕元に朝食を運び、「ハニー、朝ごはんだよ」とささやく・・・悪くないねぇ。

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さよならマクドナルド(IcelandReview)

アイスランドのマクドナルドは高級でした。「世界一高いマクドナルド」と揶揄したものでしたが、さすがに立ち行かなくなったようです。

そう、写真のマクドナルドは2007年に時価1260円相当だった。それは食べ応えのある大きさと美味しさではあったけど、クレィジーだと思っていた。
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ボールペンと比較してみると判る大きさ。紙袋もパッケージも輸入モノ?

アイスランドでマクドナルドを経営するLystは、26日、今月いっぱいで閉店することを発表。アイスランドクローナの暴落で輸入食材等のコストが上がったため。

低い換金レートと高い関税のために、ミート、チーズ、野菜その他の供給品への会社の支出が2倍になり、採算が取れなくなっている。ハンバーガーの食材はマクドナルドの規定により、輸入しなければならないことになっている。

Lystはそのため、新しいファストフードチェーン、Metroを立ち上げることを決定、レイキャビクのマクドナルドがあった店で開くことにしている。

Metroはアイスランドの食材を使用したアイスランドのハンバーガーを提供、アイスランド製造業界に15の新しい仕事を生み出すことになる。

これは、すでにマクドナルドとは合意済みで進められている。

このニュースは直ちに世界中のメディアが注目するところとなった(実際ほかの日本のニュースサイトで昨日すでにでてました)

アイスランドの最初のマクドナルドは1993年にオープンし、最初にハンバーガーを食べたのは元首相のダビッド・オッドソンだったと、Lystのオーナーのヨーン・G・オグムンドソン(Jón Gardar Ögmundsson)は述べた。彼は経済危機が去っても、マクドナルドを再び経営することはないだろうと語っている。

アイスランド人によるアイスランドの食材を使ったファストフードチェーン、Metro。愛国者たちは喜んだことでしょう。期待したいものです。

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クレーヌル~アイスランドドーナツ

アイスランドのドーナツ、クレーヌル(kleinur)を作りましたshine。 カルダモンのスパイシーな香りが新鮮な、アイスランドではバスステーションの売店やスタンドにも売っている定番お菓子。本場はもっと細くて歯ごたえがあるのですが、手作りのほうがはるかにおいしいdeliciousと感じる私です。地味ですが、いつも人気のあるお菓子です。

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クレーヌルの作り方です

材料:マーガリン 1/2カップ、砂糖 1カップ、卵 2個、牛乳 1/2カップ、カルダモン 大さじ2、ベーキングパウダー 小さじ5、小麦粉 4カップ、揚げ油 適量

Ingredientss

1.マーガリン、砂糖をよく混ぜます。(ここでは三温糖を使いました)

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2.1に卵を入れてかき混ぜます。

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3.2にカルダモン、牛乳を入れます。牛乳は室温に戻しておくと、マーガリンが固くならなくてよいでしょう

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4.ベーキングパウダーと小麦粉をふるいにかけて半量を3に混ぜます。かき混ぜすぎると固くなるので注意。

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残りの小麦粉をやわらかく混ぜながら、生地が手につかなくなるくらいの量まで入れます。

5.生地を麺棒で7mmくらいの厚さに伸ばし、写真のように、まず幅3cmに切り、次に6~8cmくらいのひし形に切ります。

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6.ひし形の中央に切り目を入れてひっくり返します。

 Photo_10 ->Photo_11

7.180℃の油で片側1分半~2分ずつ揚げます。

あらまあ Photo_13 途中で鍋の油が泡を吹いてきてしまいました。

およそ8cm×4cmくらいのが全部で52個fujiできました。そのくらい揚げると、油が1リットル以上必要で、だんだん意識がもうろうとしてきます。

そんなに作らなくても良い、と思う方は分量を減らしてくださいね。

でも、あまり甘すぎず、カルダモンの香りがさわやかgood、と意外に好評なので、苦労しても忘れたころにまた作りたくなってしまいます。

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