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パフィンに、キョクアジサシに未来はあるのか~アイスランド営巣地の海鳥の危機2011

パフィンやキョクアジサシ(極アジサシ)の生態に危機が訪れている。

パフィンやキョクアジサシが毎年飛来し大きな営巣地となっている南西アイスランドでは、近年そのえさとなるイカナゴなどの生物圏の変化により、営巣地の雛たちは餓え、繁殖に失敗している。今年は巣作りさえも始まっていない地域もあるという。

アイスランド環境省は海鳥資源の減少を憂慮していよいよ営巣地の土地の所有者たちに採卵や捕獲を制限または中止するようにと訴えている

パフィンの世界最大の営巣地ウェストマン島では、5月半ばを過ぎると巣作りがはじまるというが、まだとの気配はないという。パフィンは繁殖期以外は洋上で生活するが、営巣地に到着しても親鳥が食べられなければ巣作りは始まらない。2011年の営巣時期が振るわなければ7夏連続の失敗になるという。

パフィン営巣地存続の危機ということで、今年からパフィン狩りは禁止されることになった。もし今後2世代にわたって標準以上の個体の繁殖が見られ、その雛たちが2-3才になるころに再開の可能性はあるとのことである。

ウェストマン島では8月始めの夏祭りにパフィンを食べる習慣があるとのこと。寂しい夏をむかえることになるだろうが、鳥たちの未来の為にじっと我慢で過ごして欲しい。

またキョクアジサシの営巣も深刻である。

南西アイスランド、レイキャビク海岸からも見えるスナイフェルスネス半島はキョクアジサシの営巣地の一つだが、6月に入ってここもまだ巣作りがみられないという。

北アイスランドでも南部ほどではないが食料のイカナゴの減少はやはり厳しく、追い討ちをかけるように、今年は5月にはいってからの突然の寒波で営巣が中断され多くの海鳥が巣を放棄しているという。

キョクアジサシは世界の20-30%がアイスランドで繁殖するというから絶滅の危機ともいえる深刻な状況である。

Island_birds          キョクアジサシ、パフィンの最大の営巣地がある

食糧のイカナゴの減少には海水温の上昇や藻の繁殖による海中の酸素の減少などが要因になっているのではないかといわれている。これも地球の温暖化によるものだろう。

おいしいキョクアジサシの卵を啜るのもパフィンの肉を食べるのもアイスランドの文化。ちょっとまて、というしかないが、わずか30万人の排出するCO2が鳥たちを餓えさせるほどに地球環境に影響を与えたとは容易に考えられない。

今年の電力不足は確かに心配だが、パフィンやキョクアジサシの為にも冷房の設定温度を上げてみる。人は困らないと贅沢が止められない、困った生き物だ。

愛するキョクアジサシよ、パフィンよ、ごめんね。

以前のキョクアジサシの記事はこちら、パフィンの記事はこちらこちらから

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