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アイスランド火山噴火は何処へ?

110522grimsvotn_eruption 先週末2011年5月21日に噴火が始まり、どーんと高度20キロまで火山灰を吹き上げたアイスランドの火山グリムスボトン(Grímsvötn )の噴火は、見る見るうちに小さくなり現在水蒸気とわずかに河口付近に火山灰を撒き散らすほどの規模になった。氷河が解けて引き起こされる洪水の心配もなさそうだ。

いったいあれはなんだったのだろうか。

専門家はグリムスボトン火山の噴火は間違いなく1947年に噴火したヘクラ山の噴火以来の最大の噴火で、最初の24時間で噴き上げた噴出物は昨年のエイヤフィヤトラヨークトルが40日間で発生した火山灰や火山弾の量を上回ったという。またこの噴火の規模は通常のカトラ火山の噴火と同じ規模に当たるという。

なーんだ。カトラ山ってこんなものか。

110523grimsvotn_ash2          雷とともに吹き上がる火山灰(2011.5.23)

いやいや、ここで終わったからありがたいのである。
今回の火山灰を調査すると、エイヤフィヤトラヨークトル噴火の火山灰ほどではないが粒子が細かいという。50から60パーセントの火山灰は微細火山灰の規定の60マイクロメートル以下のであることがわかっている。
火山灰は軽く、何日も空中に存在する可能性がある。健康保護の規制値は火山灰のサンプルによっても異なるが、10マイクロメートルまでで、今回の含有率は5から10パーセント。ちなみエイヤフィヤトラヨークトルの火山灰は20パーセントを超えていた。

とはいえ火山灰はほとんどが玄武岩でケイ素の割合はそれほど高くないが、「このタイプの灰は飛行機のエンジンに取り込まれると解け、エンジンのより温度が低いところでは固まるので、エンジンの故障を引き起こしかねない」、という専門家の話である。

結構やっかいだ。

今回の火山灰は、最初の24時間で噴出された火山灰はいったんグリーンランド方向に流れたが、もう一度戻ってきてヨーロッパやイギリス方面に流れている。いまごろドイツあたりらしい。

そんな噴火だったから、イギリスのウェブサイトの一コマ風刺漫画では、ビジネスマンが噴火する火山を見上げているところで、地面に突き刺したコックを閉めているアイスランド人に「よし、このへんで少し閉めといてやろう。しかし、もし借金の返済の話をまた持ちだそうものなら・・・」と言わせている。

そういえば去年も噴火はアイスセーブ法案が国民投票で御破算になったあとだった。あのときは「欲しいといったのはcash(お金)でash(灰)ではない」と言うジョークが巷を苦笑させていた。

この噴火もあとで笑い話になればよいが、この火山灰で牧草地の被害は結構出ているようだ。

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