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2011年4月

アイスランドの復活祭(イースター)

Paskalilja_2 復活祭(イースター)はキリスト教の国ではクリスマスをしのぐお祝いのシーズンで、日本のゴールデンウィークにも匹敵するホリデーシーズンです。
アイスランドはキリスト教が国教になっている国で、国教会(Þjóðkirkjan しょうずるきゃん)は福音ルーテル教会(Evangelical Lutheran Church of Iceland)です。1000年前にキリスト教を受け入れ、1550年には帰属先のデンマークによって新教のルーテル教会に改宗、現在に至っています。
復活祭は「春分の日の後の最初の満月の次の日曜日」なので、年によってお祝いする日が違います。2011年の復活祭までの記事を追ってアイスランドの復活祭に触れ、多くの日本人には馴染みのないキリスト教のアイスランドを眺めてみました。

4月21日(木)Skírdagur:Maundy Thursday(洗足木曜日)
この日はイエス・キリストが弟子と共に過ごした最後の晩餐を行った日。また英語の辞書ではMaundy Thursdayはイエス様が弟子の足を洗った(身分の高いものが低い人の足を洗う)ことを記念する日。イエスは次の日に十字架にかかることになります。この日は祝日になります。

アイスランドでは14歳で洗礼を受けることになるが、この日に受ける子どもたちは多い。一番きれいな服を着て、洗礼を受けた後は家族や友達とパーティーを行い、プレゼントがもらえます。

4月22日(金)Föstudagurinn langi("Long Friday") :Good Friday(聖金曜日)
この日はイエス様の十字架の日であり、弔いの日です。教会の暦ではもっとも悲しい日であり、反旗が掲げられ、多くの人々が教会に行きます。人々は楽しむことを控え、クラブなどは正式にこの日が終わる真夜中過ぎまで開店しません。国教会のウェブサイトでは、この日クリスチャンは自分の信仰を反省し、祈りなさいとしています。「おしゃべりを控え、もっと祈りなさい。Good Fridayはイースターを主の復活の栄光の中にお迎えするために通る道である。」と古い教会の本には書いてあります。
祝日になります。

4月24日(日)Páskadagur("Easter Day"):Easter Sunday(復活祭)
復活祭の日曜日はキリストの復活の日で、キリスト教でもっとも重要な祝祭。アイスランドではローストミートやラム肉を夕食に楽しみ、チョコレートのイースターエッグを楽しみます。アイスランドは春のお祝いの日でもあります。この日曜日、人々は家をイースターのために飾りつけ、花瓶に枝やラッパスイセンを生けます。子どもたちは色を塗った卵やにわとりを色紙やウールで作って飾ります。飾りはイースターカラーの緑と黄色を基調にします。ちなみにラッパスイセンはアイスランド語でpáskalilja(ぱすかりや。直訳するとイースターのユリ。どこにいっても鮮やかなラッパスイセンがイースターをお祝いしています。

4月25日(月)Annar í páskum ("The second day of Easter") 復活祭2日目
この日もキリストの復活を祝う日。復活祭のお祝いの最後の祝日となり、教会に行く人もいますが、多くの人は家でリラックスして過ごしたり、アウトドアを楽しんだり、ご馳走の残り物を食べてのんびりすごし、で翌日から始まる仕事や学校のための充電の日にしています。

Paskaegg ところで、イースターといえばうさぎと卵、ドイツなどでは大小さまざまなうさぎの形のチョコレートが売ってましたねぇ。多産の象徴なんだそうです。アイスランドではもっぱら大きな卵のチョコレートで中にちいさなキャンディーや、ヌガーが入ったチョコボールが詰まっていてちょっとしたお楽しみ。写真はお菓子メーカーNói Síríusのイースターエッグ。てっぺんにふわふわのひよこがついているのですが(けっこう不細工)飾りのひよこまで入れると高さ20~30センチくらいあります。

これには悲しい思い出があり、このチョコボールで歯の詰め物が取れてアイスランドの歯医者初体験をしたことがあります。保険が利かないので詰め物1箇所1500円也(1995年当時・・・)。

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否決されたIcesave(アイスセーブ)国民投票~アイスランド政府の声明

Icesave_logo 去る2011年4月9日にIcesave(アイスセーブ)協定を受け入れることの是非を問う国民投票が行われ、否決された。昨年3月の国民投票と同じ結果となったのである(また~despair。どうするんだろう)。そこでアイスランド政府にうかがいましょう。(Iceland Reviwより 中見出しは私が書きました)

アイスランド政府の声明

これはアイスセーブ協定についての国民投票にの結果についてのアイスランド政府の声明である。

いわゆるアイスセーブ協定(Icesave Agreement)についての国民投票が4月9日に実施された。

国民投票の意味と結果
国民投票は 「(a)イギリスおよびオランダが、Landsbanki Íslands(ランズバンキ・イースランズ)支社の預金者への最低保障の支払いをおこなったことによって生じた、イギリスおよびオランダの負担への『預金者および投資家補償基金』からの返済の保障および、(b)これらの責務(commitment)についての残金と利息の支払い」 についての協定に財務大臣が署名する権限を与える決議 No. 13/2011の有効性にかかわるものである。

この決議はアイスランド議会アルシンギの63人中44で可決されたが、アイスランド大統領が法案の法制化への署名を拒否し、その有効性を国民投票へゆだねたものである。

国民投票の結果は明らかになり、その決議は投票者の過半数によって否決され、無効となった。国民投票の投票率は高く、40%近くが賛成し60%が反対票を投じた。

国民投票「NO」の影響は?
アイスランド政府は、国民投票の結果が、これまで高レベルの成果を収めてきているアイスランドの経済プログラムおよび財政再建計画に、大きな影響を与えことがないように全力を挙げる所存である。

国民投票の結果は、マクロ経済学の前提の再調整ではなくて再評価を求めるものである。つまり、経済と財務計画は現在、国民投票の結果を考慮に入れ、見直さている。最新の予測と予算総額は5月初旬には入手可能になる。

政府は引き続きIMFによって支援を得て経済プログラムに責任を担っている。これはこれまで大変健全に進展してきているものである。4月27日に実施が計画されているIMF理事会によるプログラムの見直しは、数週間遅れるだろう。現在の外貨準備高を考えると、アイスランドは今後数年の外部の満期を支払うことは困難ではない。(2011年と2012年に支払期限となる8.7億ユーロを含む)

預金者の請求は破綻銀行の資産で90%以上支払い可能
国民投票の結果は、ランズバンキ・イースランズ(Landsbanki  Íslands hf.)
(元凶の破綻銀行)の不動産による、優先権のある請求者(イギリス、オランダ当局を含む)に対する支払いの開始には影響しないだろう。そこでは一部支払いが今年実施される予定である。これらの一部支払いは三分の一の優先(預金者)請求を支払うに足りる見込みである。さらに、最新の資産の総額では、資産によって預金者の請求の90%以上を支払い可能であることを示している。

ことの起こりと顛末
2010年5月26日EFTA調査当局(EFTA Surveillance Authority (ESA))アイスランドに対してアイスランドはDirective 94/19の定める義務を侵害したとして訴訟を起こした。それは預金者保証プログラムについて定めたものであるが、各預金者はアイスランド政府に正式な通知書を提出することによって預金者のための保証に関する指令(Directive)によって見込まれる支払いを受けることを定めたものである。

訴訟の過程は、アイスセーブ交渉時およびその後の国民投票の結果が待たれるとき、そして賛成多数でその法的問題は不問になることが予想されていたときには、それほど進展はなかった。国民投票が反対多数となった国民投票の結果をうけ、政府はアイスランドの人々が選挙で表明した強い意思にしたがってその結果の提出手続きに進む。ESAは最終的にこの件をEFTA法廷に持っていくことができる。EFTA法廷の前での法廷手続きは平均1年かかる。

誠実な政府の努力は空しく・・・
アイスランド政府はアイスセーブ論争を終始一貫して誠実に、イギリスとオランダ政府との交渉によって解決することを目指していた。

しかし、国民投票の与える印象は、アイスランド人はそれを実施する法的な義務が明らかにならない限り、アイスセーブ問題の保険保証の費用負担をする取引は受け入れる気はない、としか解釈されないだろう。

***

政府はアイスランドの経済と財政の安定を維持すること、そして引き続き2008年の経済破綻に続いて始まった再建の道に従っていくことを重視する。この終焉にむかって重要なそして議論の余地のない進展がなされたのである。(以上Iceland Reviwより)

***

ようやく判ったのですが、起こされた訴訟を示談にしておきたかったので交渉してたんだけど、内部分裂で解決できなくなったので、法廷闘争に持ち込まれる、と言うことでしょうか。法廷が開かれるかどうかはまた次のお話になるでしょう・・・。

余談ですが、東日本大震災の被害総額が15から20兆円だといわれます。

こんなところで比べてもしかたないけど、人口30万のアイスランド国民がイギリス・オランダが自国のアイスセーブ預金者保証のために拠出したお金のうち500億クローナ(355億円)を負担するのと、1億2千万人の日本が15兆円を震災の復興にあてるのと、奇しくもどちらも同様に一人当たり約12万円の負担となりますdollar

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日本への世界からの支援申し入れ134の国と地域に~世界は一つの家族

東日本大震災に対する世界からの支援の申し入れが3月28日現在で134の国と地域になった。

支援を決めた国と地域は外務省プレスリリースによると次のとおり。

Nations_supporting_japanjp 支援を申し入れた諸外国(赤色は震災後1日以内に申し入れた国~3月28日まで)

(アジア)
インド,インドネシア,韓国,カンボジア,シンガポール,スリランカ,タイ, 中国,ネパール,パキスタン,バングラデシュ,東ティモール ,フィリピン,ブータン,ブルネイ,ベトナム,マレーシア,ミャンマー,モルディブ,モンゴル,ラオス,台湾,香港,

(大洋州)
オーストラリア,サモア,ソロモン,トンガ,ニュージーランド,パプアニューギニア,フィジー,マーシャル

(北米)
米国,カナダ

(中南米)
アルゼンチン,ウルグアイ,エクアドル,エルサルバドル,キューバ,グアテマラ,グレナダ,コロンビア,ジャマイカ,スリナム,チリ,ドミニカ(共),ニカラグア,ハイチ,パナマ,パラグアイ,ブラジル,ベネズエラ,ペルー,ボリビア,ホンジュラス,メキシコ,

(欧州)
アイスランド,アイルランド,アゼルバイジャン,アルバニア,アルメニア,アンドラ,イタリア,ウクライナ,ウズベキスタン,英国,エストニア,オーストリア,オランダ,カザフスタン,キプロス,ギリシャ,キルギス,グルジア,クロアチア,コソボ,スイス,スウェーデン,スペイン,スロバキア,スロベニア,セルビア,タジキスタン,チェコ,デンマーク,ドイツ,トルクメニスタン,ノルウェー,バチカン,ハンガリー,フィンランド,フランス,ブルガリア,ベラルーシ,ベルギー,ボスニア・ヘルツェゴビナ,ポーランド,ポルトガル,マケドニア,モルドバ,モンテネグロ,ラトビア,リトアニア,ルーマニア,ルクセンブルク,ロシア,

(中東)
アフガニスタン,アラブ首長国連邦,イスラエル,イラク,イラン,オマーン,カタール,クウェート,サウジアラビア,トルコ,バーレーン,パレスチナ自治政府,ヨルダン,

(アフリカ)
アルジェリア,エジプト,ガボン,ジブチ,ジンバブエ,スーダン,赤道ギニア ,タンザニア,チュニジア,ナイジェリア,ナミビア,ボツワナ,マダガスカル,南アフリカ,モロッコ,ルワンダ,

被災した方々の深すぎる悲しみ苦しみ、ボランティアの前に立ちふさがるあまりにも広範囲で惨すぎる災害の実体・・・何かしてあげたい思いながらも押し黙るしかない自分の無力感にさいなまれいたたまれず、日々増え続けていった支援国を地図に落としていった。

ちなみに「国と地域」「国」とは国連加盟国の192カ国。「地域」とはパレスチナ自治政府、中国との代表問題で国連に加盟できない台湾、独立承認を待つコソボなどさまざまな事情で「国」として認められないくにぐに。

支援を申し入れしたからと言ってその国に事情がないわけじゃない。

ニュージーランドは被災したばかりであった。そしてタイでは洪水で犠牲者がでて、イラクではアルカイダがテロを起こし、4月2日にはパレスチナ自治区ガザ南部がイスラエルに空爆された。ヨーロッパ諸国を中心としたNATO軍は今もリビアの解放のために戦っている。アイスランドはほとんど破綻国家で昨年は火山の噴火が経済不安に追い討ちをかけていた。

日本がたくさん支援をしてきたから?それだけだろうか。

国連NGO世界平和女性連合では、「地球は一つの家族」をモットーに世界の国々を支援している。今回支援を表明していないアフリカの15カ国、アジア・オセアニアの2カ国、中南米6カ国を含む40カ国あまりでプロジェクトを持っている。家族のうちの誰かが辛いと思えば他の家族も辛いのだ。だから夫も子どももいる女性たちが世界の果てまで手弁当で出かけている。

日本の被災もそうだと思う。家族ならば痛みを感じるのは当たり前。あの人たちが痛いので私が痛いのだ、辛いので辛いのだ、悲しいので悲しいのだ。まるでそれはみんなが私の体を作っている細胞のように感じる。

世界の人たちが痛いと感じた、ただそれだけなのかもしれない。それ以外の理由がないというほうが正しいように思える。ただ、多くを語らず世界の人々を支援をし続けてきた日本の姿が世界の人の心によぎったのも事実なのかもしれない。

早く傷が癒えるように、体の元気なところが頑張って痛いところをカバーするように、被災しなかった人から、できる人から元気いっぱい、いたわりの心をもって先に進んでいかなければならないと感じる。

私が悲しんでいてどうする!と顔をあげる。

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