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アイスランド火山の終息宣言(Iceland Review)

10月末、アイスランド大学の地球科学研究所はついにアイスランドの一連の火山噴火の終息を発表。うっかり見逃してましたfuji。以下Iceland Reviewの記事より

この度の噴火は3月20日、エイヤフィヤトラヨークトルとミールダルス氷河の間にあるフィンボルドハオルス火山*(Fimmvörduháls)の頂上で始まり4月12日に終息、と思いきや続いて14日にエイヤフィヤトラヨークトルの山頂火口で噴火、最後の噴火は6月中旬だった。

Rangarthing_ytra_map_2

エイヤフィヤトラヨークトルでは今も水蒸気があがっていて、最終段階で再び噴火する可能性もあるというが噴火の終息が発表された。このエリアはまだ地熱が高く、溶岩の通ったところは焼けるように熱い。冷えるのに1,2年かかるかもしれない。フィムボルドハオルスではまだ溶岩の割れ目や火口に残り火を見ることができる。

噴火によって起きた洪水は川の堤防に穴をあけ、潟をつくり、大量の火山灰は土石流をおこした。火山の噴出物の総重量は3億から4億トンで、噴火で溶けた氷河の氷は約1億立方メートルになる。

* 被害が殆どないので誰も読もうとしなかった、最初に噴火した山の名前。意味的にはフィンボルド山地、かな。そう言ってみるとエイヤフィヤトラヨークトルもエイヤフィヤトル氷河、となる

火山噴火の被害額
水蒸気噴火によって噴出された微細な火山灰が国際航空網に甚大な被害を及ぼした。多くの空港が閉鎖されほとんどすべての大陸が何らかの形で影響をうけ、航空各社の損失は合計2000億クローナ(180億ドル)に上ると見られる。

さて、アイスランドの火山の噴火によって被害を受けた道路の修復の費用は1億クローナ(88.3万ドル、7400万円)に上る見込み。

エイヤフィヤトラヨークトルのすぐ西を流れる川(Markarfljót)の洪水で分断された環状道路の修復が3000万クローナ(26.5万ドル)、火山の北側に位置する自治体(Rangárthing eystra、ピンクのところ)に四駆走行用の車道補修に交付金を支給するなど、その他の関連する工事に1500万クローナがかかる。

これは初期の試算で、河道や堤防の変化を計算に入れると道路の修復費用は1億クローナ以上がかかると考えられる。

ここでは道路の修復費用のみが記載されているので、火山灰による家畜や農作物、生活への被害等々を含むと相当額の被害だったことでしょう。

Volcano1996 火山噴火の被害と言えば、1996年のバトナ氷河での噴火のときには溶けた氷河による洪水で環状道路の長ーい橋が10キロに渡ってごっそり流されました。厚さ500メートルの氷河が溶けて氷河ダムとなり、いつ、どこへ、どんな規模で流れるかもわからないまま噴火から1ヶ月、突然決壊し3日3晩海に向って流れ出し、広いところは30キロの幅で平野が水浸しに。幸い犠牲者はありませんでしたが、被害は17億円だった(島村英紀著『地震と火山の島国』より)そうです。もっともこの頃のアイスランドクローナのレートは今の倍でした。(写真は1996年の噴火開始数日後の氷河。ついに火口が・・・)

すぐ手が届くところにある、人の力では如何ともしがたい自然の力を前に、アイスランド人にどんなメンタリティーを形成するのか、いつも興味津々なのです。それが彼らをとても魅力的なものにしているような、そしてその底力の源となっているような気がしてなりません。

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