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アイスランドが報道の自由と透明性の聖地に(IcelandReview)

アイスランドが目の覚めるようなflair試みを始めた。(重たい記事があるとなかなかブログが仕上がらない。以下Iceland ReviewのコラムとWikiLeaks(ウィキリークス)創設者ジュリアン・アサンジュ氏のインタビューを参考に。)

6月16日アイスランド議会アルシンギでは、アイスランドと世界における表現の自由とその報道の自由の保護と強化の為に、政府は一連の法案を導入する、という提案が満場一致で通過した。

この提案には、世界のジャーナリストやその情報源に世界一強力な保護を与え、さらにはアイスランド初の国際賞、メディア界のノーベル賞とも言える「表現の自由賞」を設立することが盛りこまれている。

その背景にはこんなことがあった。

不正発覚の隠蔽工作
昨年7月のことである。暴露サイトWikiLeaksがアイスランドの銀行コイプシング(Kaupþing)の金融危機をめぐる不正をウェブで暴いた。国営テレビがその事実を放映しようとした直前に、「映画のワンシーンのように(アサンジュ氏談)」報道差し止めの命令が舞い込む。しかし機転を利かせたアナウンサーがWikiLeaksのウェブ画面を放映した。かくしてコイプシングの不正が明るみにでることとなり、WikiLeaksは一躍脚光を浴びることになった。

このようなことが2度とあってはならない、とWikiLeaksの創設者ジュリアン・アサンジュ氏と同僚を含むアイスランドの政治家と国際法の専門家のチームが起草したのがこの法案であった。これがIcelandic Modern Media Institution(アイスランド現代メディア協会IMMI)の誕生である。

Immi_hp    IMMIホームページ

海外からの圧力への反発
また、今年の春にはアフガニスタン駐留米軍の機密(民間人とロイター記者を米軍が攻撃したビデオ)を漏らしたことでWikiLeaksが注目を浴び、その開示準備がアイスランドの協力者によることとわかると、US当局からWikiLeaksをシャットダウンせよと再三アイスランド政府が非難されることになった。(アイスランドはこの手の干渉は大嫌いだと想像する)

そう、この法制化は、アイスランドが調査取材を行う世界中のジャーナリストや密告者の安全な避難所となり、腐敗や不正との闘いを援護するという決意の現れである。と同時に、虚偽と不透明な情報によって引き起こされた経済破綻という不名誉なイメージを払拭して新しい出発をするという狙いがあったのだろう。

このIMMI(アイスランド現代メディア協会)立ち上げの記事については8月17日に朝日新聞が掲載していた。

アイスランドでは4月に金融崩壊をめぐる最終調査書がまとめられたが、それに基づいて9月11日には当時の大臣らの責任を問う特別法廷に誰を呼び出すべきかが発表されたばかり。アイスランドの誰が本当のことをいい、誰が真実を明らかにしてくれるのか、まだまだ不透明。だからこそ、この法制化は国民の総意なのかもしれない。

しかし・・・
秘密を漏らすことによって不必要な被害をこうむるものはいないと、ジュリアン・アサンジュ氏は語るが、何を動機として機密とし、何を動機として開示するのか、とても重要なことだと思う。また言論の自由を傘に倫理も何もない無法地帯にしてはならない。

そこにこそアイスランド人の最も尊重するべき価値観「高潔」「誠実」「正直」が発揮され、アイスランドこそが誇りある報道の聖地にふさわしいと言わしめる「正義感」「責任」を持って世界の正義の擁護者になって欲しい。。

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コメント

「機密」って、最近、毎日のように耳にする。
なんでも機密、機密って言っていると、報道規制、情報統制につながるね。

今回の尖閣ビデオも、何が機密なのか全く理解できないban

ところで、アイスランド記事のアップ頻度の少なさは、ブログ主の多忙さを物語っているね。。。

体に気をつけて、頑張ってsign03

機会があれば、お茶でもいかがcafe

投稿: Holy | 2010年11月12日 (金) 13時37分

旧ソ連時代ブレジネフはバカだと言った男が国家機密漏洩罪でつかまった、というジョークがあったけど、誰に何のための機密か、判断する主体の思想が問題ね~。

それにしてもひどいよね~、ひと月に1度しか更新しないなんて。私もあきれちゃったthink。ただあたふたしてただけよdown。強制的に時間作ってお茶cafeしよかflair

投稿: ふれいあ | 2010年11月13日 (土) 01時13分

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