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2010年8月

パフィンが危ない!~南アイスランド営巣の危機

アイスランドのパフィンの存亡が危ぶまれる心配な状況が発表されました。Flyingpuffin

南アイスランドのウェストマン島インゴルブスヘブディ(Ingólfshöfði)岬、ペルペイ(Perpey)などアイスランド南岸の今年の夏の営巣地では、わずかなパフィンの雛しか生き残らないようだ、と南アイスランド自然センターが発表。

センターの職員が調査したすべてのパフィンの穴で卵が放棄されたり雛が孵化後すぐに死んでいることが確認された。

自然センターは、パフィンの営巣はウエストマン島で長年減少していたが、今年ほど酷い状況はなかった、と語る。幸い北アイスランドではまだ良い。

すでに7月半ばで今年は昨年より多くのパフィンが卵を孵化させるのをやめているのが確認されている。この理由は昨年より食料となるイカナゴが少ないためであるとのことである。

Sand_eel_s             パフィンのえさとなるイカナゴ 

パフィンの雛は、孵化した最初の週の成長が食料であるキビナゴの量に依存しているという。アイスランドの海洋調査協会はキビナゴ資源の調査を終了したが、過去2年のイカナゴ資源の再生は資源を維持するのに適切ではない、と発表している。現在のイカナゴ資源は主に2007年からの魚の量に影響をうけ、過去3年を支配してきている。

イカナゴの状況は4箇所で調査された。スナイフェルスネス半島とウェストフィヨルドの間の西アイスランドのブレイザフィヨルドゥル(Breiðafjördur)レイキャネスとスナイフェルスネス半島との間のファクサフロウイ(Faxaflói)、南のウエストマン島(Westman Islends)とヴィーク(Vík)のあたりの水域で調査。イカナゴ資源の状況はファクサフロウイ(Faxaflói)で比較的よいとのこと

Island_sandeel_3 

イカナゴは海鳥、魚、鯨にとって重要な食料である。(Iceland Review)

国際自然保護連合の定義によれば、10年間に20%の生態の減少が見られると、絶滅が危ぶまれるというのですが、アイスランドでは昨年すでに4年間で25%の減少が確認されていました。ほんとうにパフィンの今後が心配です。

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アイスランド的ニュース2009-2010

「アイスランド便り」が一周年を迎えましたshine

その間には、倒産したランズバンキの凍結口座の補償をめぐるアイスセーブ(Icesave)問題の交渉あり、果てには大統領の拒否権発動、国民投票、なんてこったと思っていたら今度は火山の噴火で世界中をお騒がせして、刺激的な、たぶんアイスランドの歴史でも重要な一ページとなるような一年でした。
Hot_caution            熱いぞ!(本文とは関係ありません)

最も「アイスランド的」記事トップ3(「アイスランド便り」発表)
火山噴火やアイスセーブ問題は別として、一年を振り返ってアイスランドらしいニュースを3つ上げてみました。

個人的には国民会議(Þjóðfundur)が市民の手で開催され、アイスランドで尊重される価値観について話し合われたというニュース。世界初の民主議会を開いたアイスランドらしくて感動でした。その結果、最も重要視される価値観が「高潔Integrity」である、というのも「らしい」ですね。

感動を誘ったのは ハイチ大地震のときにアイスランドの捜索救助隊は最初に被災地に駆けつけた海外からの支援隊の一つであったこと。ありとあらゆる自然災害に対処してきた豊富な体験と思いやりが世界を救う。

そして世界の航空網がマヒしたアイスランド火山噴火に、海外のニュースキャスターたちが火山名を正しく読めないと言って笑いものにしたアイスランド人たちの話。。。でも世界中から注目されたことに心くすぐられる思いを持っていたことは想像に難くありません。

番外編:けっこう気に入っているのが、なべやフライパンなどを打ち鳴らしてデモをするアイスランド流抗議行動。2009年初頭、「騒音」で武装した市民が国会議事堂を取り囲み、議会を解散に追い込んだ市民運動は特に『やかんなべ革命(the pots and pans revolution)』と呼ばれています。つい先月もIMFに増税を提案されただけで頭にきた市民がデモをやってましたが、1年前にはデモついでにその騒音を表彰するコンテストまでやってました。平和ですね。

読者の皆様に感謝
時折訪れてくださる貴重な読者の皆さんに心より感謝申し上げます。皆さんにとって「これこそアイスランド!」という情報はありましたか?また興味のある話題がありましたら追いかけますのでお知らせください。

Welcome to Iceland!
さて、アイスランドよりお知らせです。

火山の噴火で観光客が減り、貴重な外貨獲得源の観光産業が陰りを見せ、危機感を募らせたアイスランドが国を挙げてアイスランドのプロモーションキャンペーンInspired by Iceland(アイスランドに感動)」を7月より開始!。プロモーションビデオをリリースして全国民が一人10人以上の人に一斉にメールでリンクを知らせるように、というキャンペーンを実施した。ドイツのシングルチャートでトップに輝いた曲、アイスランドの歌手Emilíana Torriniの「Jungle Drum(ジャングルドラム)」をバックに美しいアイスランドの自然の中で人々が踊りまくる。。。こちらから是非ご覧になってアイスランドに魅せられて、パワーをもらって元気になって、あなたもアイスランドまで飛んできてくださ~い。Inspired_by_iceland_video
           このビデオのリンクはこちら

ちなみにこのビデオには後日譚がある。露出度が高すぎる(なんで裸でなければならないの??)、との理由で「未成年お断り」のポップアップがYou tubeで出るようになったとのこと。いいとか悪いとかは別にアイスランドではあまりにも普通のことで、かつて大使館ご推薦のアイスランド紹介ビデオでは一瞬、露出した紳士たちが一列に並んで水に飛び込むシーンがあり、ダーリンとともに絶句(ちょっと、いまのは何だった?。。。)これもアイスランド。その「違和感」に気づかないのもまたアイスランド。

諸般の事情で一時ほど熱心に更新できないけど、アイスランドを「愛す」ことにおいて人後に落ちてはならじと、黙々とアイスランドを追っかけます。アイスランドに避難したいような暑い夏、皆様もどうぞご自愛くださいませ。

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