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アイスランド巨大火山、カトラ山噴火連動の兆候は無い(Iceland Review)

アイスランドのオーラブル・ラグナル・グリムソン大統領がEyjafjallajökull (アイスランド地名辞典にはエイヤフィヤトラヨークトルと読み仮名がついているらしい)の噴火は「ほんのリハーサル」でより危険なカトラ火山の巨大噴火を引き起こす可能性がある、とBBCのインタビューに答えたことが国内外で波紋を呼んでいる。

不用意な大統領のコメントを非難する声が上がっている。このインタビュー以降アイスランドへの旅行者のキャンセルが相次いでいるらしい。

この状況に対し大統領は「BBCでも他の国でもカトラ火山の噴火の恐れについては前から論じられていたんだから、何が原因でそんな極端な反応があったのかわからないじゃないか。」とコメントしている。

ところでアイスランドでは、4月12日に9巻2000ページにわたるアイスランドの経済破綻の真相究明レポート『Iceland Crisis Report』が特別調査委員会から発表されてベストセラーになっているが、その中で大統領も危機回避の責任を問われている一人となっている。

そこから教訓を得て大統領は「危険性のある脅威については指摘すべき」なので、自分がカトラ火山の脅威について語ったことは正しかったといっている。「アイスランド国民はここ数年の経験から、経済であろうと自然であろうと危険なことは用心すべきであることを学んだはずだ」とコメントしている。

しかし旅行関係者からは「大統領の言い方をみるとどうもわかっちゃいない。地球科学に関することは、科学者に客観的な情報をコメントさせればいいことなのに。」と批判の声。観光で外貨を稼ぐ国の大統領があえて恐怖をあおらなくても、専門家に任せればいいのだ。

エジンバラ大学の火山学教授ソルバルドル・ソールザルソン氏は、カトラ火山の噴火の兆候を示すものは何もない、とインタビューで20日夜に語っていた。

教授は、カトラ山は過去21回の噴火が記録されているが、Eyjafjallajökullエイヤフャットラヨークルはたった3回しか噴火していない。だからかつてカトラがEyjafjallajökull に連動して噴火したというのも偶然かもしれない、と語っている。

ところでこの大統領は、かつては、現在経済破綻の真犯人と目される銀行の大株主と派手なパーティーをやったり、Icesave法案に拒否権を発動したときは、海外メディアが注目しているのに不適切なコメントを出したと批判されたり、なにかと物議を醸すことで有名な大統領である。

おかげでカトラ火山がたちどころに有名になって、まあ、かつてはアイスランドという名前さえ日本のネットでは少なかったのに、ここ数日「カトラ」の名前があるわあるわ・・・。Island_volcano_maps

カトラ山の位置はこちら。Map_myndalsjokull_info_s2

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