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2010年4月

火山活動続くアイスランドに極アジサシ夏を告げる

Arctictern_sEyjafallajokull(エイヤフィヤトラヨークトル→読み方はこちら)火山の噴火は緩やかになったものの、いっこうに終息する気配がありませんが、私が愛した渡り鳥、極アジサシ(写真右)が今年もアイスランドに飛来する季節が到来しました。

アイスランド南東部ホフン(Höfn)近隣の入り江で極アジサシが10羽ほど群れているのが確認されました。

極アジサシの飛来経路は例年通り
火山の噴火の影響でこの時期のフライトの予約が例年の4分の1まで落ち込んでいるとのことから、アイスランドの観光業界はかなりの痛手をこうむることになるとの発表がありました。

でもアイスランドに飛来する渡り鳥の飛来経路は、空路を麻痺させた火山灰よりも低いところを飛ぶ為に、噴火の影響は受けないようです。

Photo アイスランドの極アジサシは地上のどの生物よりも遠くまで飛んでいく鳥です。生命力の塊のような極アジサシがその営巣地に選んだアイスランド。地方の海岸には、とぼけた派手な顔つきのニシツノメドリ(パフィン)写真左)もやってきます。美しく短いアイスランドの夏を鳥たちとともに楽しみに来てくださいね。

噴火によって立ち入りが禁止されていたエリアがどんどん解禁されてきています。噴火中の地球のエネルギーみなぎる世紀のスペクタクルを味わうのは今がチャンスです。いつ終わってしまうかわかりませんからね。

火山活動終息の兆候は無し
とはいっても火山活動はいっこうに収まる気配はなく、現在噴出する火山灰こそ少なくなりましたが、マグマが氷河の下を流れて(土曜日には4~500メートルになり、毎秒20トンから40トン噴出していた)氷河が溶けて水が流れ続けているとのこと。

さて、火山灰の影響でケプラビーク(Keflavík)はこれまで閉鎖になることもありましたが(27日も昼まで閉鎖だとか)、北部アクレイリの空港は影響を受けないので24時間オープン。万一風向きが変わってケプラビークに着陸できなくてもアクレイリがあるので大丈夫!

100429husavikakureyri

アイスランド北部の見どころ(おまけ)
F1000148_2アクレイリ(Akureyri)はほんとうに美しい町です。うっかりこちらに着陸を余儀なくされても、レイキャビク(Reykjavík)では味わえない北部の自然をご堪能ください。北の漁港フーサビーク(Húsavík)ホエールウォッチングの基地ですし、ユニークな自然豊かなミーバトン湖(1)(世界でここと阿寒湖だけというマリモが生息)や、デディフォス(2(ヨーロッパ一の水量)ゴダフォス(3)(Goðafoss:神様の滝)名だたる名瀑があります。デディフォスはすごいですよ~。(写真はデディフォス。大瀑布に手がとどきます!)

そしてアクレイリにある世界中に愛されたアイスランドの童話作家、ノンニの博物館にもお越しください。この町から日本を夢見たノンニの幼少時代に思いを馳せてみてください。

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世界初の女性大統領、80歳の誕生日に寄せて

1994年6月、アイスランドは独立50周年のお祝いを目前に、町中が祝祭の準備一色になっていました。きりりと青いレイキャビクの空の下、町のディスプレー用の窓という窓には国旗を象徴する青、白、赤に染められたリボンが目も鮮やかに結ばれ、そこには必ずといっていいほど、額に入った気高く美しい女性の写真が。

アイスランドが生んだ世界初の女性大統領
ヴィグディス・フィンヴォガドッテル(Vigdís Finnbogadóttir)世界で初めて民主的に選ばれた女性国家元首だと知ったのはその後でした。自由を求めて人々が集まった国で、かくも美しく人々の心を束ねることができる「象徴」がいたということは、驚きでありましたが、どれほどのアイスランドの誇りであったことでしょうか。

Fjallkonan

優れたリーダーシップで国民の象徴的存在に
2010年4月15日は元大統領ヴィグディス・フィンボガドッテルの80歳の誕生日。アイスランドでは多くの方が彼女の功績を称え親しみをこめてお祝いしました。 1980年4月29日にヴィグディス(アイスランドでは国家元首でもファーストネームで呼ばれる)が大統領に選出されとき、彼女は世界で初めて民主的な投票で選ばれた国家元首となりました。それから16年、彼女はアイスランドの文化を世界に広めながら優れたリーダーシップをとってきました。彼女は政治的には常に中立の立場に発っていました。(今の大統領と比較されるのですが・・・)

彼女の在任中は、経済的、政治的にも不安定で、厳しい自然災害も起きました。そのとき人々はヴィグディスを見つめ、慎み深く働き者の大統領の姿から、誇るべきアイスランド人の姿を見出していました。彼女はアイスランド人の統一の象徴でありました。

彼女はまさしくFjallkona フャットコーナ:Woman of Mountains=「山淑女」とでも訳そうであると人は称えます。これは、真のアイスランドの価値の女性の化身で、生粋のアイスランド人の象徴であると同時に、アイスランド人の見果てぬ夢、完全な独立の象徴であります。

ユネスコ言語親善大使として活躍
大統領退任後は言語の分野に情熱を燃やし、1998年には最初のユネスコ外国語親善大使になりました。彼女のモットーは「言語は世界の鍵」、外国語を学んでその文化を知ることを勧めています。とくに母国語を良く学び保存することを勧めています。母国語を失えば自分の文化を失うことになるから。

ヴィグディス外国語学院の設立
2001年アイスランド大学はヴィグディスの名前で外国語学院を設立。ここでは第2外国語及び外国語の研究と教育法の推進と支援を行っていますが、言語が人間生活のあらゆる方面で役割を果たしているということ、2言語以上を知ることが個人や社会に恩恵をもたらすという考えに基づいています。

現在、ヴィグディスと学院は世界言語センターをアイスランドに設立することを目指しています。ここに、世界の言語を可能な限り集め、開かれたデータベースと、世界の言語のホームグランドとなることをねがって。これはヴィグディスの誕生日プレゼントであり、このプロジェクトは世界中で支持を集め、現在このセンターのユネスコ承認を求めて動いているとのことです。

1000年の伝統を残すアイスランド語
アイスランドは30万ちょっとの人口で1000年の間自国の言語を守ってきた国。守ってきたというより、ほかの北欧諸国や大陸の言語が他と交流して時に簡略化されてきたのとは異なり、他の影響を受けなかったゆえに、古い言語の伝統である非常に複雑な語尾変化や格による変化が今でも残っています。(言語のガラパゴス諸島だといえよう)

しかし、現代社会では、あまたの情報を入手するためには翻訳が追いつかず(採算が取れない?)外国語の情報をそのまま利用せざるをえないケースが多いようです。実際、テレビで流れる映画はすべて原語のままで、アイスランド語の字幕がつくだけ。祖国とその文化を愛するがゆえに、母国語習得とバランスをとった外国語の習得の大切さに気づいたヴィグディスは素晴らしい。

Vigdis_1994 火山の噴火と経済破綻原因究明レポートの発表の狭間でアイスランドだけのお祝いとなってしまった愛するヴィグディスの誕生日に遅ればせながら、ハッピーバースデー! Til hamingju með afmælið(てぃるはみんぎゅー めずあんまいり)!

(写真は1994年6月17日独立記念日、国会議事堂でのセレモニー後のヴィグディス大統領)

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アイスランド火山噴火沈静化?~周辺はお掃除開始

アイスランドの巨大火山カトラ山の噴火への連動が懸念されていたEyjafallajokullの噴火は現在沈静化しているようで、火山灰ではなくもっぱら溶岩が現在厚い氷河を北部方面に溶かして流出している。上空からの調査隊は水蒸気が氷を溶かしているところで立ち上っていると報告している。

火口を覆う氷は150メートルの厚さがある。火山は現在3月20日に噴火をはじめエイヤフャットラヨークルの噴火はさらに弱まり、この噴火の前日に終息したフィンヴォルドハウルス火山の噴火と同様の規模になってきている。

さて、何日にも渡り空の便を麻痺させたアイスランドの火山灰は、アイスランド南部の農場にも影響を与えた。火山灰は牧草地に降り注いだが現在のところ被害は限られているもよう。しかし火山灰のおかげで、動物たちが、そして人も不自由を余儀なくされた。19iceland02popup

微小な火山灰はたとえ家のドアや窓を閉めていても、家の中に入り込んだため、ボランティアは屋内外の掃除を手伝った。火曜日の調査では降り積もった火山灰の層はほとんどの地域では薄いとみられている。道は滑りやすく、火山灰は雨にぬれて泥状になっている。

最もひどい被害は噴火の最初の日に洪水の被害をこうむった南部アイスランドで名高い農場である。そのÓlafur  Eggertsson はアイスランドでは数少ない穀物生産に挑戦する農家であり、とうもろこしの栽培の試験栽培を行っていた。現在彼は夏場の牧草の不足を心配し、畜牛を売りにだすような方向である。
その他の農場では、噴火が与えた痛手にかかわらず、踏みとどまってがんばる覚悟である。(Iceland Review)

噴火の家畜への被害を最小にするために、家畜のうち出産を控えているもの、出生後間もないものは屋内へ集められたり、近隣の農場に避難させられたりしている。

火山灰は土壌に混じれば肥料になり、土地が豊かになるという。厚く積もった火山灰はコンクリート状になるが、割って砕けば肥料になるという。しかし・・・うっとうしいだろうなぁ。まず今年の牧草の生育はあまり期待できないでしょう。

23日にはケプラビーク空港が一時火山灰のため閉鎖になり、北部のアクレイリへ急遽飛行機が着陸することになったこともあったが、レイキャビク方面への影響は出ていない。火山噴火による大気汚染については、火山より東部に80キロ離れたキュルキュバイヤルクロイストゥル(Kirkjubæjarklaustur )で微細火山灰の含有量が危険値以下であった。汚染の最大値はレイキャビクの交通渋滞時の排気ガスのレベルだというから、それほどの被害ではなかったようです。

噴火以降の火山(噴煙のなかで発生する稲妻!)と周囲の様子を伝える大きな写真はこちらからみられます。

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アイスランド巨大火山、カトラ山噴火連動の兆候は無い(Iceland Review)

アイスランドのオーラブル・ラグナル・グリムソン大統領がEyjafjallajökull (アイスランド地名辞典にはエイヤフィヤトラヨークトルと読み仮名がついているらしい)の噴火は「ほんのリハーサル」でより危険なカトラ火山の巨大噴火を引き起こす可能性がある、とBBCのインタビューに答えたことが国内外で波紋を呼んでいる。

不用意な大統領のコメントを非難する声が上がっている。このインタビュー以降アイスランドへの旅行者のキャンセルが相次いでいるらしい。

この状況に対し大統領は「BBCでも他の国でもカトラ火山の噴火の恐れについては前から論じられていたんだから、何が原因でそんな極端な反応があったのかわからないじゃないか。」とコメントしている。

ところでアイスランドでは、4月12日に9巻2000ページにわたるアイスランドの経済破綻の真相究明レポート『Iceland Crisis Report』が特別調査委員会から発表されてベストセラーになっているが、その中で大統領も危機回避の責任を問われている一人となっている。

そこから教訓を得て大統領は「危険性のある脅威については指摘すべき」なので、自分がカトラ火山の脅威について語ったことは正しかったといっている。「アイスランド国民はここ数年の経験から、経済であろうと自然であろうと危険なことは用心すべきであることを学んだはずだ」とコメントしている。

しかし旅行関係者からは「大統領の言い方をみるとどうもわかっちゃいない。地球科学に関することは、科学者に客観的な情報をコメントさせればいいことなのに。」と批判の声。観光で外貨を稼ぐ国の大統領があえて恐怖をあおらなくても、専門家に任せればいいのだ。

エジンバラ大学の火山学教授ソルバルドル・ソールザルソン氏は、カトラ火山の噴火の兆候を示すものは何もない、とインタビューで20日夜に語っていた。

教授は、カトラ山は過去21回の噴火が記録されているが、Eyjafjallajökullエイヤフャットラヨークルはたった3回しか噴火していない。だからかつてカトラがEyjafjallajökull に連動して噴火したというのも偶然かもしれない、と語っている。

ところでこの大統領は、かつては、現在経済破綻の真犯人と目される銀行の大株主と派手なパーティーをやったり、Icesave法案に拒否権を発動したときは、海外メディアが注目しているのに不適切なコメントを出したと批判されたり、なにかと物議を醸すことで有名な大統領である。

おかげでカトラ火山がたちどころに有名になって、まあ、かつてはアイスランドという名前さえ日本のネットでは少なかったのに、ここ数日「カトラ」の名前があるわあるわ・・・。Island_volcano_maps

カトラ山の位置はこちら。Map_myndalsjokull_info_s2

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IMFにIcesave返済を約束?アイスランド野党が噴火

こんなジョークがイギリスやヨーロッパで飛び交っているという。「親愛なるアイスランドよ、よこせといったのは、灰(ash)じゃないよ、お金(cash)だよ。(Dear Iceland, we asked you to send CASH not ASH! )」

Icesave_logo 実はアイスランド国内は別件でまた噴火。IMFの支援が決まったと喜んだら、こんな舞台裏があった。そう、イギリス、オランダの皆さん、お金も返ってくるかもよ。

「政府はIMFとIcesaveは別問題だといっていたのに、Icesaveの元金だけでなくて利息まで支払うと表明してしまった!」と独立党と進歩党の党首たちは政府与党を非難。

16日にIMFの拠出が決まったのだが、それに対してアイスランド政府は、経済安定化プログラムのこれまでの努力結果と今後の目標を述べる意思表明(declaration of intent)の中の特別条項で「アイスランドはイギリスとオランダ政府にランズバンキのIcesave預金者に支払った費用を、「通常」利率で支払う」と言及している。

「アイスランド政府はイギリス、オランダに、みんな満足いく合意に到るなら、これまでIcesave問題に掛かった費用を考慮し通常の利子も受け取ることもできると約束する。また、アイスランドはこの件について法的経済的義務を果たすように、できるだけ早くイギリス、オランダ政府との交渉を完結させる用意がある」と述べているという。

IMF理事会はアイスランドがIcesaveの項目を意思表明に入れるまで経済安定化プログラムの審査を行わなかっただろう。Iceland Reviewの記事より)

と結ばれていた。IMFは「Icesave問題と支援金拠出は関係ない」、といっていたはずなのだが、裏ではIcesave何とかしないとお金貸さないぞ、と言ったのか、アイスランド政府が空気を読んだのか・・・。

国民投票では否決したが、遅かれ早かれ、国際社会の力関係か倫理的義務感で、アイスランド政府はIcesaveが与えた迷惑の後始末をお金でしないといけなくなるのだろう。

でも実は、大多数のメディアの報道は報じないのだが、アイスランド政府にはIcesave救済金を支払う義務がないかもしれない、という、一度は世界にわかって欲しい事情があるのだ。それは別の回に。

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世界中を口ごもらせるアイスランドの火山~各誌のトップを飾る

今や世界中がしかたなく注目することとなったアイスランドの氷河火山、Eyjafjallajökull。この16文字の山の名前が世界中のキャスターを口ごもらせ、アイスランド人はそれを笑いものにしている(Iceland Reviewの「アイスランド火山噴火:Eyjafjallajökullの発音、恐るべし(How frightening to pronounce Eyjafallajökull)」という記事で、正しい発音のお手本を示している

なんというやつらだ。みんな困っているというのに。

日本の某新聞は一面の記事で「エイヤフィヤトラヨークトル氷河の火山噴火は・・・」と書いていたが、確かにNHKのキャスターはこのまま読んでいた。アイスランド人が聞いたらどんな顔をするだろう。どうせ笑いのネタになるのだ。

英語のVFも、RLも、後天的に使い分けが難しい多くの日本人にとっては絶望的だと思うけど、アイスランドを愛し敬意を払うなら、試しに挑戦してみてはいかが?

Eyjafjallajökull 

16文字、6個半の音節を持つこの言葉は、実は3つの語からなっています。

Eyja=島、 fjalla=山、 jökull=氷河

島山氷河

じゃなくて、3つの音節に分けて発音すればいい、という意味。

Eyja =エイヤ 
(エを強く、気合を入れてエィヤっ)

fjalla = ふャッdら 
はもちろん唇をかするf。fja はフィヤではなく、ひゃ、の頭にフがついたみたいな二重母音。llは舌先をdの位置に止めて舌の両脇から息を出してdを発音した後に舌を弾くように離してラ(la)を発音する、超アイスランディック~)

jökull ヨークdl 
(ヨーを強く。jはヨ、öはウに近いオ。そしてもう一発ll、舌を軟口蓋のdの位置にべたっとつけたまま舌の両脇から息を出してdを発音し、次に弾くように舌を離す)

ィャふャッdらヨークdl

すばらしい!

でもやっぱり読み仮名を当てて欲しい人には、

イヤフャットラークル(修正!)

が一番近いだろうか。そう、けして「エイヤフィヤトラヨークトル」ではない。今この、ほぼ公式的読み仮名を笑えるあなたはアイスランド人の友となれるでしょう。

ちなみに、彼らは世界中のメディアがアイスランドの火山噴火をトップ記事として取り上げているのを「1986年レーガンゴルバチョフ会談以来の快挙!」と感無量で受け止めている。以下はIceland Reviewが集めたアイスランド火山がトップを飾った世界中の新聞だ。

ともかく、なんてやつらだ。

World_papers1

World_papers2

World_papers3 World_papers4

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アイスランド火山噴火、戦慄のシナリオ!(加筆修正済み)

私が個人的に別件で噴火している間に、世の中はすっかりアイスランドの火山に振り回されていた。

アイスランドの友人がエイヤフィァックラヨークル(Eyjafjallajökull)氷河で起きた噴火のウェブカメラのサイトを唐突にスカイプで送ってきた。そのときのチャットである。

R氏「どうだ、噴火が良く見えるだろう?」
私 「すごい!これが飛行機を止めた噴火ねぇ。友人たちはアイスランドのこと心配してるよ」
R氏「噴火の勢いが強かったからだよ。いつもそうなるというわけじゃない。」
 「これ、前の噴火が引き金になったの?」
R氏「そう、同じ火山帯だからね。これがカトラ(Katla)まで噴火させたらこの世の終わりだよ。」
 「そうなの・・・。ところでカトラってなに?」
R氏「ミールダルスヨークル(Myrdalsjökul)氷河の下の火山、お隣だよ。」
私 「なんと、まあ。その話、アイスランドじゃ有名な話なの、聞いたことないわよ。」
R氏「あんまり公にされていないんだけど、アイスランド国内じゃ知られている。」
 「で、どんなこの世の終わりになるの?」
R氏氷河期
 「・・・。(頭の中には映画『デイ・アフター・トゥモロー』の図)」

4月16日のIceland Reviewにいよいよその名前が載ったカトラ(Katla)火山

氷河学者は今回の噴火が隣接するカトラ火山の噴火の引き金となり、さらに深刻な結果を招くことを懸念している。この火山が噴火すれば、氷河が溶け出して引き起こされる洪水は最大で今回起きた洪水の50倍から100倍の体積になるだろうと予想。Island_volcano_map

エイヤフィァックラヨークル(Eyjafjallajökull)氷河の火山とカトラ火山の間にはマグマの道筋があって、マグマがカトラ火山に飛び込むかもしれない。ほんの一突きで噴火する可能性がある。

Eyjafjallajökull氷河の火山活動が衰える気配をみせない今、カトラ火山が最後に噴火した1921年と同じような噴火が起こることも覚悟しておくべきだと語る。この時は1921年クリスマスの少し前から1923年の年明けまで1年以上にわたって噴火が続いたという。

Map_myndalsjokull_info_s

おそるべきカトラ火山
カトラ火山はアイスランドで最も危険な火山だといわれています。直径10kmの火口を持ち、40年から80年に一度の周期で噴火し、930年から16回の噴火が記録されています。1955年ごろに小さな噴火はあったが最後の主な噴火は1918年。ノルウェー、スコットランド、その他の北大西洋沿岸で数多く発見された約12,000年前に形成された火山灰層(6~7キロ立方メートル)、ヴェッデ灰地層(Vedde Ash)は、このカトラ火山の噴火がもたらしたものだと考えられています。

火山の上には厚い氷河
カトラ火山が位置するミールダルスヨークル(Mýrdalsjökull)氷河はアイスランドで4番目に大きな氷河。火山の火口は数百メートルの厚さの氷河の底にあります。

1755年の噴火の時、氷河が溶けて最大で毎秒200,000~400,000立方メートル(2011.8.13数値修正)大洪水が起こっています。アマゾン川、ミシシッピ川、ナイル川、揚子江の平均水量の合計が毎秒266,000立方メートルだから、どれだけ凄いか!

このような氷河の下の火山(氷底火山)は氷を突き破って噴火する為、大きな爆発を起こしやすく、また、マグマは氷河で冷やされると、噴火の爆発で粉々になったとき、より粒子が細かくなるというので、どこまでもどこまでも飛んでいく。だから、今回のフライト禁止がヨーロッパ中に及んでいるようです。

驚異の火山列
この火山列にはラキ火山(1783年から8ヶ月続いた噴火では50%の家畜が死滅、続く飢餓で人口の25%が犠牲となり、ヨーロッパ全土にも低気温の被害をもたらした)エルドギャウ(火の谷の意。943年の噴火では史上最大級の洪水玄武岩(イグアスの滝、ナイアガラの滝を形成したのと同様)を流出させ、その溶岩は18キロ立方メートルにもなった)という名だたる火山が含まれ、世界で最もエネルギーがある火山列であるとされています。

だから『この世の終わり』が来ないように祈るしかない。
この世の終わりにならなくとも、大噴火による火山灰の拡散は、農業・畜産への被害、低気温、世界中の飛行機が飛ばなくなる・・・見通しがただただ暗い。

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IMF、アイスランドの支援を承認(Iceland Review)

火山の噴火に同情するかのように、Icesave問題や様々な状況から延期になっていたIMFの再支援が決まりました!shine

Imf_logo IMF理事会は、アイスランドの経済安定化プログラムの第2回目の審査を承認。財務大臣ステイングリムル・シグフースソン氏は「これでアイスランドの状況はがらりと変わる」、と喜びのコメントsun

この承認でアイスランドは約1億5900万ドルの拠出を受けることができることになっていた。「このような高さまで外貨準備高を強化できるチャンスを持つことができて、我々は助かる。これから数ヶ月のみならず2011年2012年までやり過ごすことができると思う。これで避難所を手に入れたようなもの、いい立場に立つことができそうだ。」と財務大臣は語る。

これによって、主要金利の引き下げ、通貨の安定性を促進、クローナに対する評価のアップも期待できる。また、国の格付けにもいい影響を与え、経済安定化プログラムの信頼性を上げ、海外の金融市場やその他の分野にも道ができるかもしれない、とプラスの影響が様々な方面ででてくることを期待している。

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速報Icesave解決情報はただのエイプリル・フール!

Icesave_logo_2ほら、出た。だから4月1日は危ないと言っていたんだ。

「アイスセーブ問題はアイスランドを分断してイギリスとオランダに統合することで決着」したとはただのエイプリル・フールのジョークだった!とニュースサイトIcelandReviewは語る。そう、去年はGMのハマーブランドがアイスランドに売られてダビッド・オッドソンが新会社のCEOになるって話だった、と。

アイスランドのエイプリルフールの報道は人々をその気にさせて行動を起こさせる--4月に走らせる(hlaupa apríl:ふろいぱ あぷりーる)--のが伝統。その日が何の日か忘れると騙されることになる。

しかし、アイスセーブでエイプリル・フールは時に適って効き目があった。あんまりとんでもないので気が付いたけど、旬な問題に挑んだ美技であった!と危うく深刻に騙されるところだった筆者は思う。

そんなことが事実であったら為政者たちは人口の数ほどいる愛国者たちに八つ裂きにされるだろうから。

Icesave問題の解決とは別に、IMFのアイスランド経済安定化プログラムの2回目の検討が4月には始まるのではないかと期待されているが、イギリス、オランダとのIcesave解決に向う話し合いは5月までは始まらないみられている。

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ニュース速報!Icesave問題決着―アイスランドがなくなる?!(今日は4月1日?!)

今日は4月1日だ。うそかもしれない。そうだ、きっとうそだ。

4月1日のアイスランドの記事は気をつけたほうがいい。この日は伝統的に有力新聞社でもびっくりするような「ウソ」の記事を掲載する。今回のは手が込んでいる。

たぶんうそだと思うが面白い。(心から嘘であってほしいと思う)

ニュース速報が入った。Icesave問題が解決した、と。どうも水面下で交渉が進められていたらしい。水面下で進めなければならなかった、とんでもない結末がまっているようだ。

えっ、うそっ!

アイスランドから3人のオランダ国会議員が送られ、2人がイギリス下院議員の議席を持つ?そしてイギリス上院議員には2人のアイスランド人、ダビッド・オッドソン(前アイスランド中央銀行総裁)とヨハンナ・シグルザルドッテル―アイスランドの現在の首相であり最後の首相となる―の2人が席を連ねる。

そうだ、アイスランドはレイキャビクから北西側がイギリスに、コーパボーグルとハフナフィヨルドから南東をオランダに分割されるんですと!?

5月15日が統合の日。

今日は4月1日だから、明日正式な記者会見が行われるらしい。この漏洩情報がほんとうに正しいか今日は4月1日なので不明なのでこの辺にしておく。

Hallgrimskirkja_leifur
レイブル・エイリクソン(*)よ、向こうにアイスランドの未来が見えるか?
*コロンブスに先駆け1000年、アメリカ大陸発見

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