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極アジサシ~私が愛した渡り鳥

パフィン~愛嬌があって、間抜けそうなのは顔つきだけでなく、タモの一振りで虫採りよろしく捕まえられちゃう要領の悪い愛しいこの渡り鳥は、みんなの人気者。でも今日はもう一つ愛しい渡り鳥のご紹介です。

Arctictern_s_3 アイスランドには数々の渡り鳥が春になると繁殖のために飛来してきます。その中でもひときわ心を引かれる渡り鳥は、極アジサシ。チドリ目カモメ科に属し、学名Sterna paradisaea、英名Arctic tern、アイスランド名Kría(クリーア)。

最新の調査で、アイスランドやグリーンランドで繁殖するこの極アジサシは、一生の間に3回月と地球を往復する距離を飛び、地球上で一番長い距離を飛ぶ動物であることがわかりました。その距離は一年で70,000キロ。 とてもそんな気が遠くなるような距離を飛ぶとは考えられないような小柄で美しく白い端正な体形をしています。

極アジサシはアイスランドには5月ごろ飛来し、海岸や内陸の茂みに巣を作り繁殖をし、8月ごろに南に向って渡って行きます。大西洋の真ん中で1ヶ月ほど過ごし、飛来地を経由しながら一気に飛んで12月に南極の越冬地に到着します。そして春になるとまたやってきます。

Flys
                    極アジサシの飛来経路と考えられる地域。

レイキャビク市庁舎横に広がる池(チョルトニン湖(Tjörnin)というから湖らしい・・・)には白鳥やカモなど様々な種類の渡り鳥が飛来し、シーズンにはよく市民がパンをあげています。極アジサシも池の一番奥の岸辺や小島が営巣地になっているので、子育ての頃には、池でみごとな狩りをする姿を見ることができます。

池の中の獲物の姿をはるか上空から捉えて、一瞬静止したかと思うと、矢のように一直線に池にダイブして、次に水中から舞い上がるときにはちゃんと捕らえた魚をくちばしにくわえています。

その飛ぶ姿をみると、心が大空に舞い上がるような清々しい思いになり、ただ極アジサシたちを見たくて、池まで散歩に出かけたものでした。

気が強くて、巣の近くをうろうろしていると「あんたこんなとこでなにしてんの、ここをどこだとおもってんの、ちょっともうどこかいってよ・・・」とばかりに、と頭上で激しく羽を動かしながら静止飛行して(ヘリコプターみたいに空中でとまって)騒がしく囃したて、うっかり怪しい行動をすると攻撃してきます。なるほどこの気質なら、月まで飛んでいくかもしれない・・・。

その逞しい一途な生きざまを見るとアイスランドの人々とオーバーラップして、静かな青空をいつまでも仰いでいたくなります。

お~い、がんばれよ~、と。S

チョルトニン湖畔で生活する極アジサシたち。後ろはアイスランド大学

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