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可決されたIcesave法案の運命のカギは大統領の手に

昨年末可決したIcesave(アイスセーブ)法案は大統領の承認を待っています。しかしもし大統領が拒否権を発動すれば国民投票となり、Icesave法案は白紙撤回されることが予想されます。国民の約四分の一がIcesave法案に大統領がサインしないことを求める署名を行っています。回答期限が今日に迫り、果たしてIcesave法案の運命やいかに。。。

僅差で可決されたIcesave法案

33人の賛成、30人の反対(2人の与党議員が反対、1人の野党議員が賛成)、63名すべての国会議員が意思表明をして可決したIcesave法案。

Icesaveは、かつてアイスランドのランズバンキ銀行がイギリス、オランダで高い利子でていきょうしていたインターネット口座で、約30万の口座が開設されていました。しかし経済危機により破綻し、口座は凍結。このためイギリスはアイスランドをテロリスト呼ばわりし、国際的信用問題に発展。そこで登場したのが、貯金していたイギリスとオランダの預金者を、アイスランドの預金保証基金が救済できるように、イギリス、オランダがアイスランドに貸し付け、その莫大なローンの支払いを国が保証する、というこの法案。

前回可決したときは、返済期限を設けることやアイスランド経済が改善しなかった場合の救済措置などを盛り込んだ「条件付」のものでした。

しかし今回はその多くの条件が組み込まれないIcesave法案の可決となりました。この法案は大統領のサインによる承認で成立となるところです。

国民投票をもとめる四分の一のアイスランド市民

1月2日には法案成立に反対するInDefenceというグループが56000人分の署名を持って大統領と会見し、法案を承認しないように要請。その署名は1月4日現在で有権者のほぼ25%、62000人に達しています。

Iceseve法案の運命をにぎる大統領

現在大統領は思案中。ここまで決断を延ばした例はかつてなかったとのこと。前回この法案が国会で通過したときには大統領は、条件がついていたから、という「条件付」で承認。しかし今回はその条件の多くがなくなり、さらに国民の世論がプレッシャーに。大統領は自分が貫いた意志に矛盾することなく、このIcesave法案を拒否するのか、それとも、あれは口だけだったということを示すのか??と、大統領の取った判断そのものもプレッシャーに。

承認すれば法案成立、拒否すれば国民投票。しかし、もし国民投票となれば、Icesave法案は否決されるものと誰もが予想しています。すなわち大統領の決定がIcesave法案の実現を左右することになります。

国会議員の声

IcelandReviewでは次の国会議員の発言、コメントを掲載していました。

独立党(野党)党首Bjarni Benediktsson:「政府は、法的判断抜きに、私的企業の負債をアイスランド国家の負債にしようとしている。アイスランドはこの法案にノーと言うと、イエスと言うより国際的に悪い立場に立たされるという主張に、とにかく反対したい」

進歩党(野党)党首Sigmundur Davíð Gunnlaugsson:「国民は絶対に賛成しないのがわかっているので、何とかして国民投票にもっていかないようにしようしている」

市民運動党(野党)の議員Birgitta Jónsdóttir:「この法案が可決したら社会の基盤が崩れてしまうこと、。市民はいやになって国を離れることを恐れています」

Jóhanna Sigurdardóttir首相:法案を可決しないことは「危険なゲーム」である、また数週間、数ヶ月可決を延期する選択肢もない。これも危険なゲームである

財務大臣、レフトグリーン党リーダーのSteingrímur J. Sigfússon:反対派はアイスセーブ合意に対して構えが固い(hard-boiled)よ。来年以降経済は改善していくと固く信じており、「そう信じなければこの立場には立たないよ」

Icesave法案可決によって前回はIMFが貸し渋りを止めたし、これがなければEUにも入れてもらえない。ほんとうにアイスランドはIcesave法なしに国際社会復帰は難しいのか、という意見もありましたねぇ。私的企業の負債を国が負うことの是非は別にして、国の責任を果たすのか、市民の生活を守るのか、どこの国もそういう岐路に立たされることがあるんですね。ごめーん許して、というわけにはいかない、ですよね。。。

詳細は(確実なこと!!は)IcelandReviewこちらからどうぞ。

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