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大統領、Icesave法案を拒否

1月5日、オーラブル・R・グリムソン大統領は記者会見で、Icesave法案を拒否することを表明。これを受け、アイスランドの法律に基づき、できるだけ早い時期に国民投票が行われることになります。

このことは海外のメディアからの注目を集めアイスランドの格付けがガタ落ち(*1)になったことは、すでに日本の新聞などにも掲載され話題になっています。

本来議会の決定に対する大統領の承認は形式的なもので、1944年の独立以来アイスランドの歴史の中でも拒否した例は1回しかなかったとのこと。アイスランド法では、大統領が拒否した場合、国民投票で過半数の国民の賛成を得てはじめて、大統領の拒否が議会で決定したものと同じ効力を持つことになります

今週末にも議会が召集され、現在ヨハンナ・シグルザルスドッテル首相が提出した国民投票についての議案を話し合い、Icesave法案に対する国民投票の実施方法等を決めることとなります。

オーラブル大統領(アイスランド人が名前で呼ぶように呼びましょう)が拒否した背景はなんだったのか?についてはいろいろと分析されていますが、特に誰かのアドバイスを聞いたわけではなく、「自分の意思で決めた」ようです。

大統領は2日に有権者の25%にあたる国民投票を求める署名を受け取り、6日には首相、財務大臣、外務大臣、経済大臣らと会談し、現在の状況を確認し国民投票になることを懸念しているという意見を聞いたようですが、Icesave法案反対派と会うことはありませんでした。62000名の署名の力が大きかったようです。

外務大臣は各国大使やIMF代表との会談で大忙し。IMF代表からの発表では「返済さえちゃんとできれば(provided that the program is fully financed)、 Icesaveの合意がアイスランドへのIMF経済安定プログラム(支援計画のことかな)の条件ではない」とのコメントをもらっています。

外務大臣は大統領が国民投票を選んだことがEU加盟申請に影響を与えないと考えているけれど、イギリスはどうもEU加盟の条件にIcesave問題を入れたいらしい。。。

(*1) フィッチレィティングスによると「アイスランド共和国の外貨建て長期発行体デフォルト格付(IDR)を「BBB-」(BBBマイナス)から「BB+」に、自国通貨建て長期IDRを「A-」(Aマイナス)から「BBB+」に引き下げた。両格付のアウトルックは「弱含み」である。同時に、同国の外貨建て短期IDRを「F3」から「B」に、カントリー・シーリングを「BBB-」(BBBマイナス)から「BB+」に引き下げた。」とのこと。私になんのことかさっぱりわかりません。

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