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Icesave法案をめぐるアイスランド国民投票、3月6日に実施(IcelandReview)

アイスランドの国民投票の日程が2010年3月6日に決定。海外在住者の投票は1月28日から開始される、と19日法務大臣は発表。

12月30日に議会が可決した改正Icesave(アイスセーブ)法案に対して、本来ほとんど単なる手続きとして行われていた大統領の承認(サイン)の段階で大統領が拒否権を行使。憲法26条にしたがって国民投票によって、議会が可決した法案の是非を問うことになりました。反対多数であれば大統領の判断が国民の意思となり、賛成多数であれば大統領の判断は国民の意思に反していたことになります。この決定がIcesave法案の今後を左右します。

Coins
突然ですが、アイスランドのコインです。今出回っていない貴重なものも・・・

Icesave(アイスセーブ)法案について復習
Icesave法案は、倒産したLandsbanki(ランズバンキ)銀行のインターネットバンキングIcesaveに口座を持っていたイギリスとオランダの預金者(アイスランドの人口と同じ約30万人分)に対して、アイスランドの預金者救済基金ではまかないきれないアイスランドGDPの50% (修正・・ので、イギリス、オランダ政府が貸し付けるお金をアイスランドが借りて預金者を救済し、その返済に対してアイスランド政府が保証をします、という約束をする法案。

大統領が拒否した改正Icesave法案
大統領は8月28日に可決した最初のIcesave法案については合意していたのです。ここにはいくつかの条件が付いていて、その一つはアイスランドが返済する期限は2024年まで(2008年までの経済成長率6%なら返済可能な期間、でもそれって・・・)、それ以降は返済の義務を負わない、もう一つはIcesave預金を後から返済する義務についての法的な権利についていアイスランドが求めることができる、という内容です。

それに対してイギリスとオランダが難色を示し、この2つが取り下げることで両国の合意を得て、新たに議会に提出され12月30日に議会で可決したのが改正Icesave法案です。

大統領は、自分はアイスランドが返済の義務を負わないといっているのではなく、提示された改正Icesave法案に対して反対なのだ。最初は賛成したんだから、国民投票で今回の法案が反対されても、最初の法案は生きているのだから、それに戻ることになる、としている。

国民投票までの政府の動き
しかし、国民投票までに国家間で合意内容を交渉しなおして、もとの法案に戻れば国民投票の必要はなくなるし、それが最善の方法だと議員たちは考えました。

そこで、イギリス、オランダとの交渉再開の打診をし、さらにIMFやEUなどとも交渉をしてきました。しかし、イギリスは頑(かたく)なだし、オランダは政府の支持率が落ちて次の選挙が大変になるからと応じようとせず、どちらも国民投票の様子見をしているところ。

一方、二国を交渉の席に着かせるためにはアイスランド国内で党派を超えて一致した見解を示したいところだが、こちらも話し合いは難航。結局国民投票は、実施が望ましいと考えられていた最終日に設定。今後も話し合いは続いていくものと思います。

いずれにせよ、遅かれ早かれ再交渉は必要で、その場合第三者を立てるのがよいとされています。

国民の意識は?
1月13日のIceland Reviewでは、最近の世論調査で62%がIcesave法案に反対、33%が賛成。1月5~6日の世論調査では過半数がIcesave法案に賛成し、7~8日のものでは、反対に過半数が反対、これは3回目の世論調査で、どうやら国民の世論はIcesave法案に反対で固まってきたようです。でも6割以上はIcesave法案そのものが国民投票前にお流れになればいいと思っているようです。

Icesave問題とアイスランドをめぐって・・・
アイスランド特別検察官のアドバイザーを勤めるEva Jolyはじめ国際法の権威は、国際法には私的銀行の預金者を国が補償しなければならないということはどこにも書いていないし、国が破綻しているんだから要求はムリ、これはヨーロッパ全体の問題、とアイスランドの立場を擁護。

BBCスコットランドの女性キャスター(父親がアイスランド人)は、「イギリス政府はなんでアイスランドに法外な利息(2~3%ではなくて5.5%も!)で返済させようとするのか理解できない」と、自分の私的な意見を公に表明した、として契約違反の懲戒をうけました。

予定通りの調査と融資をアイスランド首相から求められた国際通貨基金(IMF)マネージングディレクター、ドミニク・シュトラス=カーンは、「Icesave法案は融資の条件ではないけれど、IMFが国際委員会によって運営されている限り、そのメンバーがやって欲しいということはするし、やって欲しくないことはしない」と影にやっぱりイギリスやオランダの圧力ありや?!

1月12日からのIceland Reviewのニュースをまとめてみました。(私ってなんてアイスランドを愛しているんだろう!)

とにかくヨハンナ・シグルザルドッテル首相もオウラブル大統領も、アイスランドは国際的な義務を果たす、と明言しています。誇り高きアイスランド人よ、最良の道が開けますように!

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