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2009年12月

2009年歴史的出生率を記録(IcelandReview)

みなさん、よいクリスマスをお過ごしでしたか?経済破綻から9ヶ月たったころから、アイスランドはベビーブームを迎えた、と何度かニュースになっていました。ちょっと算数の問題みたいな記事ですが・・・

Íslandsbanki銀行の分析調査部が今年の出産率はアイスランド史上最高になるだろうと報告している。

2009年の人口は昨年の同じ時期に比べ0.7%、2163人減少し、12月初旬に317,593人となった。

これは2004年から2008年まで毎年2.2%ずつ、つまり6000名ずつ人口が確実に増加していた以前に比べると大きな変化である。アイスランドの人口の減少の記録は100年以上前までさかのぼる。最後の顕著な人口減少は121年前の1888年、厳しい経済時期のため、北アメリカに数百人のアイスランド人が移民していったときのことである

最近の人口の減少は外国籍の移民が国を離れることに端を発している。3100人近くがアイスランドを離れたが、同じ時期アイスランド市民は936人増えている

入国するより国を離れるアイスランド市民が1949人以上も多かったことからすると、このアイスランド市民の増加は驚異的である。つまり、人口の自然増加(出生数が死亡数を上回ること)が人口増加の主たる要因である、ということである。

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以前IcelandReviewで、レイキャビクの国立病院での出産が12月まで3500人前後になると報じていましたし、北の2300人のフーサビークという町で7月までに30人のベビーが誕生、しかも6月7月の出産数はそれまでの5ヶ月と同数だった、というベビーブームでした。

アイスランド人はとても働き者で(過去のために働いていると言う人もいるけど)、不況になって仕事が減って、ようやく家庭で過ごす時間が増えたようですね。親たちも子どもに目を配ることができるようになって、不況になるとなにかとマイナス要素ばかりが目に付くものですが、子供たちはとても精神的に安定してきているようです。

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13人のサンタクロース(後編)そしてGleiðileg jól 

サンタ(ヨーラスベイナル)を待つアイスランドの子供たちは、プレゼントを入れる靴を夜窓辺において寝ます。いい子にしているとサンタからプレゼントがもらえます。そうでないとサンタはプレゼントのかわりにじゃがいもを靴の中に置いていきます。

さて、今日で13人のサンタクロースは勢ぞろい。以下12月19日以降やってくるサンタを解説します。

8日目 Skyrgámurすきーるがおむる(スキールだいすき)

Photo_8 スキール大好きはスキール(skyr アイスランド独特のヨーグルトのようなチーズ)やヨーグルトやら牛乳やらの乳製品をたいていおなかが破裂する直前までたらふく食べるので、しょっちゅう腹痛を起こしています。

9日目 Bjúgnakrækirびゅーぐなくらいきる(ソーセージさらい) 

Photo_9 ソーセージさらいは巧妙ですばしっこい。かつては台所のすすと煙まみれの梁に座ってソーセージを盗んでいたものでした。

10日目 Gluggagægir ぐるっががいぎる(まどのぞき) 

Photo_10 窓のぞきは13人衆の中で一番さわがしい。街に年中忍び込んでは窓から覗き込んでいて、いいものがあると後でしのびこんで手に入れようとします。

11日目 Gáttaþefur がおったせーぶる(ドアからくんくん)

Photo_12  ドアからくんくんは、大きくておかしな鼻を持ち、ありとあらゆるにおいをかぎつけ、風邪を引いたことがありません。山のむこうからクリスマスのリーフブレッド(laufabrauð)のにおいをかぎつけて、煙のようにふわふわと、においをおいかけてやってきます。

12日目 Ketkrókur けとろうくる(肉釣り)(読み方修正)

Photo_13 肉釣りは煙突から鉤の手を下ろして、梁にかけてある羊肉を引っ掛けて吊り上げることに長けています。

13日目 Kertasníkirけるたすにーきる(ろうそくちょうだい)

Photo_15 クリスマスイブにやって来る、ろうそくちょうだいは、にこにこ顔のハッピーな輩で、キャンドルが大好きで子供たちの後をついていきます。ろうそくを持って家の周りを歩き回り、たべちゃおうか、ちらつく灯りを眺めていようか、いつまでも決めかねています。子供たちには人気があって、プレゼントを入れてもらう靴に、サンタのためにろうそくを入れておく子どももいます。

番外編 

Photo_17  これは13人衆の母親のグリッラ。素行が悪いと鍋で煮てたべちゃうぞ、と息子たちを脅します。Photo_20

クリスマスねこ  
13人のサンタ一家が飼っているネコで、なにか一つでもクリスマスに新しい服を身に着けないと、食べにくる、という怖ーいねこ。なにか新調できるくらい一生懸命働かないとだめよ、という戒めだったのかもしれません。

ヨーラスベイナルたちは明日から一人ずつ山へ帰っていって、1月6日に最後のが帰るとと、クリスマスは終わりです。

23日はクリスマスの前日ということで、街はどこも最後のプレゼントを買う人で賑わいます。ロイガベーグルのメインストリートでは、今年の23日は平和の行進で3000人くらいが通りの端からダウンタウンまで歩くということです。にぎやかだったでしょうね。

普段は6時で閉まるメインストリートもかつて23日は夜11時くらいまでお店をやっていて、あちこちに聖歌隊やブラスバンドがクリスマスキャロルを演奏していました。通り沿いにはなぜか3軒もランジェリーショップがあって、この日は買い物客でいっぱい。よく見ると男性客ばっかりだったのに、すごく驚いたことが忘れられません。

アイスランド語で「メリークリスマス」はGleiðleg jól。発音はなんとなく「れいりえりよぅ(太字は強拍)」。日本で年末に人と別れるときに「良いお年を」というのと同じように、クリスマス前はさよなら代わりに、この言葉をかけあいます。

それではみなさま、れいりえりょう
Gleidilegjol_3

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13人のサンタクロース Jólasveinarnir(前編)

アイスランドのサンタクロースは13人、12月12日からひとりずつ山を降りて人里にやってきて、24日に全員がそろいます。

もともとサンタというのにはあまりにも素行が悪い輩たちで、やまんばのグリッラが産んだならず者ばかり。彼らをJólasveinarnir(ヨーラスヴェイナル)と呼びます(複数形になるのでヨーラスヴェイナルニル)。今日はそのヨーラスヴェイナルたちを紹介します。

日本語名は英語訳をもとに私が勝手に命名しましたhappy01。本名も記載しましたので、愛してあげてください。第一印象を歪ませてはならないんですけど・・・ちょっとわかりやすく、お土産のカップの「皆さん」にご登場いただきます。

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(ちょと可愛いすぎますが。クリックすると大きくなります)

1日目 Stekkjarstaurすてっきゃるすといる(でくのぼう)
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足が棒のように固まっている、でくのぼうは羊小屋に忍び込んで羊のミルクを飲もうとする癖があります。でも足が良くないのでうまく立ち回れず、羊にも馬鹿にされ、あまり運が良くないのです。

2日目 Giljagaurぎりやごいる(ぶきっちょガリー)

Photo_2 ぶきっちょガリーは13人のなかで一番大きくて、いつもミルクの泡をなめます。暗闇に隠れて乳搾り女が牛飼いとおしゃべりしてたミルクバケツをほったらかしにするのを待っているのです。

3日目 Stúfurストゥーフル(ちび、または ふとっちょ)

Photo_3 ちび、またの名をふとっちょは13人のクリスマス13人衆のなかで群を抜いたちび。このちいさい体は家に忍び込んで鍋をくすねるのには役に立ちます。

4日目 Þvörusleikirすべるすれいきる(おたまなめ)

Photo_4 おたまなめはキッチンに隠れるプロで、ひしゃくのようにやせっぽち。料理女が台所から出ていくと喜んで、ただちにおたまに飛びついて両手で持ってなめます。

5日目 Pottasleikirぽったすていきる(なべなめ)

Photo_5ディナーが終わると子供たちは鍋にくっついた残り物をたいらげようとします。そのころ、なべなめはドアをノックします。すると子供たちはお客が来たと思ってドアのほうへと飛んでいくので、後ろから忍び込んで鍋を奪い取って中身の残り物を独り占めします。

6日目 Askasleikirあすかすれいきる(ボールなめ)

Photo_6 ボールなめはベッドの下にかくれていました、そしてディナーを食べ残した木製のボールをネコや犬のために主人が床に置くのを待っていて、犬やネコをおどしてボールを奪い取ります。

7日目 Hurðaskellirふるざすけっりる(とびらばったん)

Photo_7 とびらばったんは悪名高いいたずら者で、他の兄弟とは違い、食べ物にはさして興味はないけど、人々が寝ているときにドアをばたんばたんと閉めて脅かすのに喜びを覚えます。ドアが好きなのは、みんなで住んでいる山の洞窟にはドアがないから。

(つづく)

ヨーラスベイナルのお話は、地域によっても時代によっても違って、ひところはとてもおどろおどろしい、子供たちが眠れなくなるようなおっかないお話になって、宗教改革の頃にはアイスランドサンタの話はご法度になったこともあるくらい。今定着した13人のサンタは、1862年に出版されたヨーン・アッナソン(Jón Árnason)の民謡をもとになったもので、このブロクはJóhannes úr Kötlumのサンタのバラッドからの解説をもとにしています。

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冬至~アイスランドで一番短い日

アイスランドでは昨日12月21日は冬至。一年で一番日が短い日でした。冬の日が短く、暗いアイスランドにとっては、この日を境に日はどんどん長くなるので、気分はとてもうれしい日です。IcelandReviewの21日の記事より紹介します。

2009年12月21日(本日)は太陽が遠く南にある一年で一番日が短い日です。冬至点は午後5時47分、それからは太陽は北に向って動き始め、日が再び長くなっていきます。明日は今日より9秒日が長くなりますTomorrow the day will be nine seconds longer than today・・・なんで9秒かよくわからないんですけど・・・)

一年で一番短い日は、たった4時間9分です。これが明日以降は、一番長くなる6月の夏至の21時間まで長くなるのです。

21日の日の出/日の入り時間

レイキャビク  午前11:22/午後3:30 地図R)

イサフィヨルド 午前12:09/午後2:53 (ウエストフィヨルド北部 地図I

シグルフィヨルド 午前11:54/午後3:34(←たぶん2:34・・・) (北アイスランド 地図S

デューピボーグル 午前11:01/午後2:50 (東部アイスランド 地図D

Iswintersolstice

古いノルド信仰を守っている、アウサトゥルーア同盟(日本の神道みたいなところ)では、本日アイスランドのあちこちで冬至のお祝いのセレモニーを行います。

レイキャビクではオスキュフリーズ(レイキャビクの丘パールの裾野あたりでしょうか・・・)で午後6時に地元のクリスマス(Yule)のお祝いの式典がはじまり、子供たちのために光のお祭り、夜の宴会まで続きます。

アイスランドの一番短い日は過ぎますが、アイスランドの一番(気分的に)暗い日は1月のクリスマスが終わってからやってきます。クリスマスは明るかったのでねぇ・・・日照時間のせいか、「うつ」の人にはちょっと応える時期ですね。そういえば今年の「やかん・なべ革命」は一月末から二月でしたねぇ。

でも日はとにかく長くて、明るくなります。アイスランドの皆さん、がんばってくださいね~。

(アクセスしてくださったみなさん。ご無沙汰してごめんなさい。風邪には気をつけましょうね)

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アイスランドのGDPに影を落とす景気後退(IcelandReview)

アイスランド国および市町村は2009年の最初の9ヶ月、1000億クローナ(80億ドル、5.4億ユーロ)以上の赤字で運営されている。アイスランド国の国内総生産GDPにおける景気後退はこの10年かつてない高い水準である。

2009年6月から9月までのアイスランドのGDPは昨年の同じ時期に比べて-7.2%。これはここ2、3年の経済成長が一年で消失したことを意味する。

Íslandsbankiがアイスランド統計局の情報を元に行った検証によると、経済破綻の影響は予想されていたものほどひどくはなかった。すなわちGDPにおける不況はアイスランド中央銀行が予想していたものよりも低かったのである。

収支については、輸出が過去12ヶ月で昨年に比べ8.2%増加、観光およびその他のサービスの輸出はアイスランドクローナの下落によって増加している。

しかし輸入は需要の減少と低い為替レートのため同時期に25%減少している。

アイスランド国および市町村は最初の9ヶ月で1000億クローナの赤字となり、同時期の昨年には、60億の余剰金があった。国の支払利息は昨年から2倍以上になった。

2009年10月初旬には国家予算の借金は、2008年10月に0.772兆であったのに対し1.419兆(114億ドル、77億ユーロ)となった。

国家予算の金融資産はこのことから、昨年240億クローナ(19.6億ドル、1.3億ユーロ)のプラスであったものが4410億クローナ(36億ドル、24ユーロ)のマイナスとなった。

エコノミストはアイスランドの経済が来年初めには底を打ち、その後回復し始めるだろうと期待している。

来年はいい年になりますように。

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数千人にチャリティー支援が必要(IcelandReview)

経済危機の影響が楽しいクリスマス前の家計を圧迫しているようです。

アイスランドでは、1500から2000の家庭が食料支援を毎月受け、その需要はさらに増えている。チャーチエイドVilborg Oddsdóttirの談話では、およそ4000から5000の家庭が一年に一度は寄付を受けているという。

Vilborg Oddsdóttirは支援を必要とする人の正確な人数がわからないこと、慈善事業間で誰が支援を受ける資格があるかに対する統一した規定がないことが不便であるという。

慈善事業は食品支援を受けた個人の情報も共有しないので、一度に二つ以上の支援を受けることが可能である。Vilborg Oddsdóttirは言う。悪用するケースはまれであるが、これらのわずかなケースが必要とするものへの支援を危うくしている。

食料支援受給資格者の一人である27歳ハルパの場合は、4つの機会で寄付をもらっている。
ハルパは言う。最初にチャリティーに申し出るのは大変難しかったが、ついに行ってみると、彼女は暖かく歓迎された。「みんなとても親切だったわ」地元の教会がチャリティーのことを照会してくれた。

「以前にも可能であることを聞いていたけれど、いつも私はそれほどひどい立場ではないと思っていたので支援を受ける資格はないと思っていた。」と言い、「他の人はもっと難しい状況にあると思います。」

ハルパは障害を持っているので働くことができず、夫は安定した収入がなかった。「夫は去年12月に職を失い、別の職を8月に見つけたが1月にはまた解雇を告げられました。ハルパは言う「これは非常に難しくて、パンチをくらったようです。いまは物事がうまくいくと希望をもってましたから」

ハルパと夫は前のパートナーと間に4人の子どもがいる。一番年上は大きくなったが、3人は週末一緒に過ごしている。アイスランド赤十字、アイスランドチャーチエイドは12月15日から18日に特別なクリスマス食料支援を行う。申し込みは12月10日までに受け付ける。

今週はFjölskylduhjálp Íslands(アイスランド家庭支援協会)がチャリティーの歴史始まって以来の大規模な食糧支援をしたため、支援用の在庫が空になり、緊急寄付を要請している。

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アイスランドのクリスマスがやってくる

アイスランド各地でクリスマスを迎えるイベントが始まりました。

11月30日に一番近い日曜日からアドベントがはじまります。アドベントとはキリスト教でイエス・キリストの降誕を待ち望む期間のこと(待降節)で、その最初の日曜日(The first Sunday in Advent:待降節第一主日)が11月29日でした。アイスランドは他の北欧諸国と同じルーテル教会が国教、4つのろうそくをたてて、この日に一本目のろうそくに火をともし、二週、三週、四週と、ともすろうそくを増やしていく習慣があるそうです。

ですから、待望のこの日をレイキャビクやアクレイリをはじめ各地でお祝し、まちの広場に大きなツリーを飾って点灯式が行われ、クリスマスを心待ちにします。

アイスランドのクリスマスといえば、13人のサンタクロースハンギキョット(hangikjöt:燻製ラム肉)灯り

アイスランドのサンタクロースは13人。赤いユニフォームを着てよい子にプレゼントを、なんてラブリーなサンタではありません。

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(写真:今はバスが通らないメインストリートで、サンタが運転するバスの貴重な写真)

山奥にすむグリラという山姥が生んだこどもたちが13人いて、クリスマスが近づくと里にやってきて、それぞれきまったいたずらをします。あるものは窓から覗き込んだり、ソーセージを盗んだり、ドアをバタンバタンと閉めたり、なべをなめたり。12月13日から毎日一人ずつやってきて25日からひとりずづ帰っていきます。だからアイスランドのクリスマスは1月6日まで。

ハンギキョットには相当のこだわりのあるアイスランド人。アイスランドファンなら、もはや燻製ラム肉と呼んではなりません。「ハンギキョット」。北の農場では、もっぱら冬の間羊たちが寝床にしていろんなものが付いて固まって湿った草を夏に干して乾かしたものを燃やして燻る、とてもエコなサステイナブルな伝統を守るところもあるそうです。アイスランドを愛する方なら、そのスピリットとリンクして、一度食べたら(ホントはそんなにすごーく美味しいとは思わないんですが)忘れられない、クリスマスのご馳走です。

朝は11時はまだ暗く、夕方は3時半には日が沈む、アイスランドの灯りの温かさ。もう15年は前の話ですが、マンションにはひさしにずらっとオレンジと赤のランプがともり、家々の窓には窓ごとに星などの形をかたどったランプのオーナメントが下げられ、7本のろうそくの燭台型のランプが窓辺に置かれ、そして、お墓にも十字架などの光のリースのようなランプが飾られます。
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7本のろうそくランプ。なぜかユダヤのダビデの星が中央についていた。

そして、ホワイトクリスマス。日本で初めてのクリスマスを迎えるアイスランド人の友人が言ってました。「雪がないクリスマスはさびしい」と。

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