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13人のサンタクロース Jólasveinarnir(前編)

アイスランドのサンタクロースは13人、12月12日からひとりずつ山を降りて人里にやってきて、24日に全員がそろいます。

もともとサンタというのにはあまりにも素行が悪い輩たちで、やまんばのグリッラが産んだならず者ばかり。彼らをJólasveinarnir(ヨーラスヴェイナル)と呼びます(複数形になるのでヨーラスヴェイナルニル)。今日はそのヨーラスヴェイナルたちを紹介します。

日本語名は英語訳をもとに私が勝手に命名しましたhappy01。本名も記載しましたので、愛してあげてください。第一印象を歪ませてはならないんですけど・・・ちょっとわかりやすく、お土産のカップの「皆さん」にご登場いただきます。

13
(ちょと可愛いすぎますが。クリックすると大きくなります)

1日目 Stekkjarstaurすてっきゃるすといる(でくのぼう)
Photo   
足が棒のように固まっている、でくのぼうは羊小屋に忍び込んで羊のミルクを飲もうとする癖があります。でも足が良くないのでうまく立ち回れず、羊にも馬鹿にされ、あまり運が良くないのです。

2日目 Giljagaurぎりやごいる(ぶきっちょガリー)

Photo_2 ぶきっちょガリーは13人のなかで一番大きくて、いつもミルクの泡をなめます。暗闇に隠れて乳搾り女が牛飼いとおしゃべりしてたミルクバケツをほったらかしにするのを待っているのです。

3日目 Stúfurストゥーフル(ちび、または ふとっちょ)

Photo_3 ちび、またの名をふとっちょは13人のクリスマス13人衆のなかで群を抜いたちび。このちいさい体は家に忍び込んで鍋をくすねるのには役に立ちます。

4日目 Þvörusleikirすべるすれいきる(おたまなめ)

Photo_4 おたまなめはキッチンに隠れるプロで、ひしゃくのようにやせっぽち。料理女が台所から出ていくと喜んで、ただちにおたまに飛びついて両手で持ってなめます。

5日目 Pottasleikirぽったすていきる(なべなめ)

Photo_5ディナーが終わると子供たちは鍋にくっついた残り物をたいらげようとします。そのころ、なべなめはドアをノックします。すると子供たちはお客が来たと思ってドアのほうへと飛んでいくので、後ろから忍び込んで鍋を奪い取って中身の残り物を独り占めします。

6日目 Askasleikirあすかすれいきる(ボールなめ)

Photo_6 ボールなめはベッドの下にかくれていました、そしてディナーを食べ残した木製のボールをネコや犬のために主人が床に置くのを待っていて、犬やネコをおどしてボールを奪い取ります。

7日目 Hurðaskellirふるざすけっりる(とびらばったん)

Photo_7 とびらばったんは悪名高いいたずら者で、他の兄弟とは違い、食べ物にはさして興味はないけど、人々が寝ているときにドアをばたんばたんと閉めて脅かすのに喜びを覚えます。ドアが好きなのは、みんなで住んでいる山の洞窟にはドアがないから。

(つづく)

ヨーラスベイナルのお話は、地域によっても時代によっても違って、ひところはとてもおどろおどろしい、子供たちが眠れなくなるようなおっかないお話になって、宗教改革の頃にはアイスランドサンタの話はご法度になったこともあるくらい。今定着した13人のサンタは、1862年に出版されたヨーン・アッナソン(Jón Árnason)の民謡をもとになったもので、このブロクはJóhannes úr Kötlumのサンタのバラッドからの解説をもとにしています。

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