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アイスランドのはじまりとインゴルブルとアイスランド航空

唐突なタイトルですが、アイスランドの最初の入植は、これまでインゴルブル・アルナルソンがアイスランドに渡った874年であったとされていましたが、最近の考古学的研究からさらに200年ほどさかのぼる670年頃だという結果が発表されたようですね。(2009年11月5日のIcelandReviewの記事

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インゴルブルの前には、アイルランドのカソリックの僧侶が「祈るため」にアイスランドに入植していたけど、なにかの理由でいなくなったようです。アイスランド人に言わせると、子孫を残せなかったので絶えたとか。。。

上の絵は1994年(独立50周年の年)発行の切手で、"landafundir"とはたぶん国の発見者という意味かな。。僧侶たちが入植したことを表しているようです。絵柄からは天変地異が起きて島を脱出した、みたいに見えますが。

インゴルブルはノルウェー国王の圧制に耐えかねて飛び出した独立心旺盛なバイキングみたいなものですから、聖人たちが最初にアイスランドを発見し祝福した、というほうが感じがいいのかもしれません。

さて、今年になってアイスランドに行った方は、思い当たると思うのですが、このインゴルブルには、ひょんなことでアイスランド航空の機内で出会いました。

経済危機以降、飛行機のサービスもすっかり簡素化され、支給されたのは、一杯のコーヒーとナプキンとemmessのアイスキャンディーだけでした。長い旅路の果ての歓迎にしては寂しいsnowと思っていたときに目に留まったのが、ナプキンに印刷された文字。

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最初の部分には、「インゴルブル・アルナルソンは最初のアイスランド入植者で、それは1100年以上も前のことだった。」とあった。なんと唐突な、しかし、1100年という時を越えて、新天地に人生を賭けたインゴルブルに思わず思いを馳せてみたくなる。

すると2節目、「彼のノルウェーからの旅は4日間にわたり、ナプキンもなかった。」と唐突に締めくくられていた。そう、確かに彼にはナプキンも温かいコーヒーもemmessのアイスキャンディーもなかっただろう。

ナプキンがなくてもひたすら彼の地を目指したインゴルフルの情熱を、アイスランドを愛するものが忘れてはいないだろうか、と、襟を正される思いがいたしました。はいcoldsweats01

インゴルブルはさておいて、ナプキン一枚におもてなしの思いを込めたかった彼らの思いやりに、なんだか胸を打たれましたshine。ナプキンしか出せなくなった経済事情とアイスランドへの客をもてなしたいという思いの狭間で苦悶した人がいるんだろうな、と。

090423islandair_s_2   また、コーヒーを入れて出してくれた紙コップには、「アイスランド語にはコップを表すのに14個の単語がある」とずらりと単語が印刷されていました。

たとえナプキンと紙コップであっても彼らはアイスランド人の誇りを示すことだけは忘れていませんでした。

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